県を代表する名勝「錦帯橋」を模した瀟洒な駅の周辺地域

また、広場を使って定期的に朝市が開かれており、地域振興を願う団体との結びつきが強固な駅となっています。駅の周囲は、商業地区や繁華街などとは正反対の、静かな場所が大半を占めています。高齢者が平穏な暮らしを送りたい場合には好都合な土地柄といえます。
タクシー会社やバス会社はかなりさかんに事業を展開しており、住民の大切な足となっています。駅前でもバスやタクシーの乗り場は充実しており、特に市営のコミュニティバス(種類分けされています)については安定したサービスを期待できます。
西岩国駅は、JRの岩徳線の管内にある駅。発着駅である岩国駅が隣にあり、この岩国駅を経由して山陽本線に乗り継ぎできます。もうひとつの隣駅である川西駅では錦川鉄道の錦川清流線に乗り換えられるため、どちらかの隣駅ですぐに降りる乗客は少なくありません。
これらを除いて乗り換え場所を探すと、終着駅方面に目を向ける必要があります。徳山駅と櫛ヶ浜駅までいくと、どちらでも山陽本線(方角が違いますが)への乗換えが可能となります。また徳山駅では、山陽新幹線をつかまえることも簡単です。
西岩国駅の利用率は、この10数年で少しずつ低下しています。1日平均の乗客数の推移を取り出すと、2000年を最後に600人を切り、2005年を最後に500人を下回っていることがすぐにわかります。2008年以降は400人以下になったままですが、最近は低下に歯止めがかかりつつある兆候が確認されています。
昨今の岩国市では、高齢者対策は市民全体の間で頻出する課題となっており、行政に要望が出されることは決してまれなことではありません。官民一体となってまさにこの難題に取り組んでいるところですが、西岩国駅の近隣で施設を探すとまだ時間がかかることが多いでしょう。しかし住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが、ゆっくりとではあるものの確実に増加しており、ひと昔前よりもだいぶ改善されていることは間違いありません。
数十万円くらいの初期費用があれば入居できるケースが多く、うまくいくと月額使用量と入居一時金を足して30万円以内で間に合うケースまであることは、すでに利用を開始している高齢者の間では好意的に捉えられています。