酒田市の中心部でありながら、都市らしい料金の高さとは無縁

駅の周辺は、金融機関の支店などを中心にさまざまな建物が点在していますが、過密地帯というほどではなく、どことなくゆったりとした雰囲気が漂います。それでも山形第3の都市である酒田市の中枢機能はこの駅の近くに多くが集まっており、いろいろなサービスを利用できるチャンスにあずかれます。
駅前には発達したロータリーがあるため、バスの乗り入れはとてもスムーズです。庄内交通の存在感が非常に強いエリアのため、路線の過半数はこの事業者の手によるものですが、市営のコミュニティバスもかなりの需要を獲得しています。駅の近くでいちばん目立つ幹線道路は、国道112号線でしょう。市役所の前を、さらに最上川通過しながら、南北に(海沿いに)伸びています。
酒田駅はJRの羽越本線の管内にある駅です。駅の近くにはあまり乗り換え地点はありませんが、例外は余目駅でしょう。この駅は陸羽西線と接続しています。新潟・山形・秋田という3県を横切る長い路線のため行ける範囲は自然と広大なものになります。そして新津駅まで行けば信越本線・磐越本線に、秋田駅まで行けば奥羽本線・男鹿線のほか秋田新幹線への乗換えが可能となります。
酒田駅の利用率は、スローなペースではあるものの確実に低下の一途をたどっています。1日あたりの乗客数の推移を見ると、2000人を切ったのは2003年、1500人を切ったのは2010年のことでした。このまま永続的に下がり続けると推測されているわけではないため、いずれは歯止めがかかる日が来ても不思議ではありません。
酒田駅の近辺には、まだ介護施設はありふれた存在とはいえません。現在は、大掛かりな進出の準備段階にあるといったほうがよいでしょう。だからといって、施設探しが難航するというわけではありません。
今施設探しをする場合の利点は、よその地域と比べた格段に安い施設が点在していることです。サービス付き高齢者向け住宅を中心に、初期コストが20万円かからない施設がいっぱい出てきます。入居一時金を必要としない施設も多分に含まれており、すぐに大金を用意できない世帯でも入居のチャンスに恵まれるのではないでしょうか。早いうちに見学や体験入居に出かけたほうが得策かもしれません。