駅と同名の神社が、徒歩で約10分の場所にあります

竈山駅は現在、駅舎が存在しません。自動券売機や改札機などの設備がなく、プラットホームだけで運営されています。このような条件がそろっているため、利用率はきわめて低水準で推移しています。もっとも、駅の周囲に何もないわけではありません(駅の目の前から集落が続いています)。高齢者にとってありがたく感じられるのは、駅を出たところに救急指定病院である稲田病院が建てられていることでしょう。少し離れたところには、島精機製作所の広大な敷地が広がっています。
散歩をする場所には困らない土地柄ですが、心を落ち着ける場所としていちばんふさわしそうなのは、おそらく駅から数百メートル離れた場所に所在する竈山神社でしょう。広くて整った境内の中に、春日造の本田や流造の拝殿などが建てられています。
竈山駅は、和歌山電鐵の貴志川線に所属する駅です。この路線は全長がわずか15キロ程度しかありません。和歌山市と紀の川市をつなぐローカルな路線であることは間違いないでしょう。竈山駅は、和歌山駅から4区間離れた場所にあるため、乗り換えをするにあたってはさほど不便ではありません。乗り換え場所はこの発着駅しかないのですが、和歌山駅までいったん出てしまえば、JRの阪和線や紀勢本線、和歌山線などに楽々と乗り換えできます。
竈山駅の周囲で介護施設を探したくなったときは、駅から2~3キロ離れたあたりをよく探すことが大事でしょう。施設をまとまった形で探し当てられるとしたら、そのあたりにいちばんチャンスが潜んでいると思ってください。施設のタイプに関しては、住宅型有料老人ホームが目下いちばん多い模様で、そのほかは介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅があちこちに点在しています。
施設によっては、かなり高額の入居一時金を納める必要に迫られますが、そのような数少ない例を除外すると、入居コストはあまり高くつかないようです。月額使用料は平均して10万円前後から20万円といったところです。なお、現代風の施設から純和風の施設まで、建物や庭地などのデザインに凝ったところがたくさんあるという最新情報があります。