県内最大のオフィス街の近郊で、安い施設が活動中

駅構内から外に1歩出ると、北口と南口どちらの出口を通った場合でも目の前に開けるのはスケールのある都会の風景です。公共の施設から商業施設まで、ありとあらゆるサービスが集中しているといってもよいでしょう。便利さという意味で語るなら、県内では有数のエリアです。
鳥取駅は、近くにある幹線道路の本数もなかなか豪華です。国道であれば53号線や373号線に近いですし、県道となると21・25・26・41・43・192・291・292……号線と、とにかく選択肢が多くなります。駅前にあるバスターミナルの大きさも顕著で、乗り場の種類だけでも10種類に分けられています。山陰特急バスや日本交通ほか、参画している事業者の数もひたすら多いです。
鳥取駅は、JRの山陰本線と因美線が交差する駅です。前者については、いちばん近くにある乗り換え場所となるのは浜坂駅でしょう(この駅を経由して、豊岡方面に向かいます)。反対方向に進むと、伯耆大山駅がいちばん近いでしょう。この駅では伯備線への乗り継ぎを期待できます。
後者については、発着駅という立場にあります。3区間先に都家駅がありますが、この駅では若桜鉄道の若桜線と接続しています。なお終着駅となっている津山駅まで行くと、津山線や姫新線に乗り換えられて便利です。
鳥取駅の利用率は、実はこの10数年を通して低下しています。1日ごとの乗客数は、2001年に7000人を割り、その5年後には6500人を割りました。2009年にはとうとう6000人を下回っており、その後もじわじわと減り続けています。
鳥取駅は、四方を県下最大の都心部に取り囲まれている駅です。したがって、高齢者が静かに暮らす雰囲気だとはいいがたい状況となっています。施設を探すなら、3キロ以上離れたあたりからがフィールドとなるでしょう。もっとも数キロ遠ざかったところで、たいして不便になるわけではありませんからその点を気にする必要はないでしょう。
現在の鳥取駅エリアでは、月額使用料が10万円以内と格安の住宅型有料老人ホームが活発に動いている様子があります。入居一時金についてもいっさい徴収しないケースが増えているようですから、コスト面で制限がある世帯にも入居のチャンスがたっぷりとありそうです。