住宅型有料老人ホームを中心に施設が増加しています

駅から一歩出て辺りを見渡すと、駅の周辺から伝わる印象は閑散としたものです。大企業が運営する工場用地などもありますが、平坦な宅地などが一定の間隔を置いて並ぶ土地が中心的です。のどかな地方都市といった趣向が強いため、高齢者が支援を受けながら自主的な生活を送るという目的にはだいぶ適しています。
那須塩原駅のそばには幹線道路がたくさん通っています。国道4号線のバイパスが近いことは有名ですが、県道が数本集まっている点が見もの。53号線・55号線・113号線・182号線・303号線などが利用できるため、車を身近な人に出してもらうときは便利でしょう。バスの乗り場は駅の東口と西口2ヶ所に分けられています。東野交通とJRバス関東が運営する路線のほか、那須塩原市・大田原市双方のコミュニティバスの利用が可能です。
那須塩原駅は、在来線に関しては宇都宮線(東北本線)の管内に配置されています。すぐ隣が終点の黒磯駅ですが、この駅を介して東北本線の白河・郡山方面を目指すことができます。
上り方面については、あまり乗り換え先が多いとはいえませんが大宮駅まで出てしまうと、そこから先は急激の乗り換えの機会が増えます。そして東北新幹線があるという利点を忘れるわけにはいきません。東京駅から青森県内まで、長距離を一気に移動できます。
那須塩原駅の昨今の利用率は、少しずつ上がっているところです。今世紀に入って以後の1日平均の乗客数を調べると、2003年以降は5000人にとても近い範囲で上下を繰り返していたことがわかります。2013年と2014年意にはとうとう、5000人を連続して突破しました。
那須塩原駅の周辺は、住宅型有料老人ホームがとりわけ活発に展開されているエリアです。その勢いに追随するかのように、サービス付き高齢者向け住宅と介護付き有料老人ホームの軒数が増えつつある段階です。
もっとも、那須塩原駅のすぐそばにあるとは限らないため、まだこの事実を知らない市民は少なくないようです。駅から1~2キロ以内という近場でも、ある程度の施設数は見つけられますが、できれば10キロ以上離れたところも探したほうが後悔しないでしょう。平均して入居コストが安上がりですから、支出に制限がある場合でも何とかなるチャンスがありそうです。