市の経済を支える、巨大な工業団地の近所です

もともと富士岡駅は、旧陸軍の重砲兵学校の用地に通う軍人や軍属の間で需要が高い駅でした。現在は、陸上自衛隊の駐屯地や演習場に変わっていますが、まだ自衛隊関係者の利用頻度はやや高めだといわれています。
そのほかに、富士岡駅の近くで目につくのは工業団地や企業の事業所などでしょう。特に駒門工業団地はスケールが大きく、業種の枠を超えてさまざまな工場が運営されています。富士岡駅の利用者の間に占める、これらの工場の通勤者の割合はやはり高い模様です。
富士岡駅の目前には、それなりのスペースがあるもののバスの乗り降りは行われていません。バスの乗り場は駅前から少し歩いたところに置かれています。静岡県内でかなりのシェアを獲得している、富士急行グループが富士岡駅エリアにも進出して、路線を運行しています。
富士岡駅は、JRの御殿場線に所属する駅です。御殿場線は、沼津市から神奈川県内の小田原市までを結ぶ路線ですが、乗り換え場所は発着駅・終着駅に集中しています。発着駅である国府津駅と終着駅である沼津駅は、それぞれJRの東海道本線と接続していますし、上野・東京ラインの利用も簡単です。この2駅のほかに例外的な乗り換え場所となっているのが、松田駅でしょう。松田駅では小田急小田原線への乗り継ぎを実現できます。
富士岡駅の利用率は、1990~2000年代を通じて低下していました。1日ごとの乗客数は、1996年を最後に1,000人未満となっています。900人を下回ったのはそのわずか3年後でした。しかし2008年になると久しぶりに900人を超過し、その後も900人台を記録する年が続いています。
富士岡駅の近くで介護施設に入りたい場合、駅から徒歩で10分くらいといった近場で手ごろな施設を見つけられる可能性は若干ならあります。しかし軒数などはおそらく非常に少ないでしょうから、もっと駅から遠ざかった場所をしっかり探すようにしたほうが正解です。駅から3キロ~7キロくらいのエリアが、おそらくいくつもの施設が連続して見つかる地域でしょう。
施設の区分については、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームが多めで、そのほかにグループホームやサービス付き高齢者住宅などが各地にバラバラに建てられています。