開発計画が、エリア全体の居住性を向上させています

その点は、駅の周囲にも共通します。北鴻巣駅の開業当時は、出入り口の近くは宅地化が進んでいたものの、反対側に目を向けると開発されていない土地が多かったものでした。水田風景が駅周辺の光景の最大の特徴だった時代は10年くらい前に終焉を迎え、そのころから駅の周囲全体が大々的に発展を遂げる結果となりました。
現在、民間のバス事業者が管轄する路線は駅周辺にはありません。その代わりに市営のコミュニティバスが提供する路線が駅前をコースに含めています。よその駅や市役所といった、目印になる場所を発着地・終着地とすることが多いです。
北鴻巣駅は、JRの高崎線内に属する駅です。快速列車などは、湘南・新宿ラインの快速列車を除くといっさい停車しません。しかし、隣の鴻巣駅ではあらゆる列車が停まるため、高速列車に乗りたいときはすぐにその希望が叶います。
最寄りの乗り換え駅は、3区間離れた熊谷駅でしょう。熊谷駅では、秩父本線と新幹線が2種類(上越新幹線と北陸新幹線)への乗り換えができます。ちなみに、大宮駅まで行けばそこから先は、厳密には東北本線内に入りますが、乗り換え先を持つ駅が一気に多くなって便利です。
昨今の北鴻巣駅の利用率は、上下を繰り返すことは多いものの大きな変化には至っていません。1日ごとの乗客数を計算すると、7800~8200人くらいの間で推移することがこの10数年の特徴でした。しかし2014年は7500人をわずかに上回る程度に微減しており、今後はだいぶ違った経過をたどるのではないかという意見が出ています。
北鴻巣駅の近隣には、まだ介護施設はじゅうぶんに供給されているとはいいがたい状態です。高まる高齢者サービスの需要に追いつくためには、官民一体となったプランが必要になりそうです。といっても、官民どちらもただ手をこまねいていたわけではありません。民間主体の介護施設に絞って観察しても、すでに成果を出している施設は各地に見つけられます。
駅から5~6キロくらい遠ざかったところまで忘れずに探すようにすれば、満足のいく施設に出会える可能性は高くなるでしょう。介護付き有料老人ホームやグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などが軒を連ねて入居の問い合わせを待っています。