大阪市南部の中心エリア。この上なく便利な一帯です

そのかたわら、天王寺公園のような緑や史跡をしっかりと手入れしている施設も点在します。医療機関については、市営の保健所があるほか、市立大学医学部附属病院や四天王寺病院などを利用できます。
天王寺駅は、隣接する阿部野橋駅と連なる形で、バスロータリーが設営されてきました。一般の路線バスは、近鉄バスと市営のコミュニティバスが運行しています。高速バスについては、天王寺駅の前から発着しているバスを運営しているのはJRバスグループと大阪バス、東京バスになります。
JRは、天王寺駅に大和路線・大阪環状線・阪和線の3路線の乗り入れを実行しています。大和路線を使うと、府内から奈良県内を通って京都府の木津川市を目指せます。大阪環状線は市内だけを周る路線ですが、大阪駅や京橋駅、新今宮駅など市内の要所に次々と連れて行ってくれるでしょう。阪和線を使うと、府内各地を通って和歌山駅に到達します。
天王寺駅は大阪市営地下鉄の管轄下にある駅でもあります。御堂筋線は、堺市から大阪市内を通って吹田市に向かう路線です。谷町線は、八尾市と守口市を市内各地に停車しながらつないでいます。
阪堺電気軌道上町線が運行されるエリアは阿倍野区と住吉区だけになりますが、終点となっている住吉公園駅に近づくと南海高野線と接続している神ノ木停留場や阪堺線と連携している住吉停留場など、乗り換え場所が相次いで出現します。
天王寺駅の利用率は、JR線・市営地下鉄・阪堺電気軌道の3社いずれも上がっています。2013年の調査では、1日ごとの乗客数を3社合計すると、27万人に達しています。しかしまだ増加するものと推測されています。
天王寺駅から外に出ると、繁華街やオフィス街が視界いっぱいを埋め尽くします。このような立地上、介護施設などを駅のそばに期待することはできません。それでも、駅から1キロを過ぎると少しずつ施設が見えてきます。
見つけられる施設の大半は、高齢者住宅・サービス付き高齢者向け住宅・住宅型有料老人ホームのいずれかでしょう。ただし介護付き有料老人ホームやグループホームも少しなら時間をかけなくてもおそらく見つけられます。施設の持ち味はバラバラですが、どちらかといえばビルや集合住宅のような建物を持つ施設が多いです。