大正区は渡船が活躍する水の町。介護が充実した有料老人ホームも

大正区は、大阪市24区の一つで、木津川、岩崎運河・尻無川、大阪湾によって出来た三角州にあります。
人工港湾の大正内港や、南恩加島・鶴町と船町との境界線となっている木津川運河などもあり、水の豊富なエリア。
区の全域が運河に囲まれており、小さな運河でさらに3エリアに分かれています。
そのため川も橋も多く、現在でも渡船が大いに活用されている場所。
8つの大阪市営渡船の内、7つがこの大正区から出ており、船で通勤する人も多いようです。
また、昔から沖縄県民が多く移り住む場所で「リトル沖縄」と呼ばれることも。
船以外の交通アクセスとしては、大阪市営地下鉄の「長堀鶴見緑地線」とJR西日本の「大阪環状線」が区の北側にある「大正駅」に乗り入れているため、この大正駅が大正区の主要駅となっています。
バスも「市バス」の愛称でお馴染みの「大阪市営バス」が大正区内を走行中。
また区を縦断している「大正通り」、横断している「国道43号線」などの道路も整備されており、大正区は渡船も合わせるとアクセスは発達していると言えるでしょう。
アクセスが良い場所ですが、区の高齢化率は高く、2023年には31.5%となっています。
そもそも大阪市全体の高齢化率も徐々に上がってきていますので、大阪市は高齢者福祉サービスの充実による「高齢者が住みやすい街づくり」を、各区と共に行っています。
例えば、大阪市は各エリアに「ブランチ」という名の高齢者向け総合相談窓口を市の各地に配置。
大正区にも2カ所あり、気軽に相談ができるようになっているのです。
また、介護施設の確保も行っているため、大正区内にもいろいろな施設があります。
介護付き有料老人ホームは入居時の費用が0~1200万円、月額利用料は13~40万円という高級系の施設も。
料金に比例してサービスが素晴らしく、介護だけでなく、胃ろうやたん吸引といった看護ができる体制が整っているのが特徴。
反対に、有料老人ホームの中には0円、月額利用料は16万円程度の低価格プランを用意している所もあります。
その他にも認知症専門のグループホームなどの介護施設が区内に点在。
施設によってサービス内容や料金がいろいろと違いますので、見学に行き、実際に確認するなどして、終の棲家にふさわしい施設を見つけて下さい。
どの施設も見学や相談に応じていますので、気兼ねなく相談してみると良いでしょう。