格安のサービス付き高齢者向け住宅などが駅の近くに連続して登場

駅の周辺は住宅地が目立ち、戸建て住宅がいつまでも続く風景や大型のマンションなどがそびえる風景が広がっています。向陵公園のような散歩に適した場所があるため、高齢者がマイペースで毎日を過ごす場所としてはなかなかの好条件でしょう。約10年前に踏切の工事が実施されて、駅の周辺はだいぶ歩きやすくなっています。
百舌鳥八幡駅では数年前から、駅係員の無人化が開始されています。準急行列車を除くと、急ぎたいときに適した列車がいっさい停車しない駅のひとつであり、スケールのある駅だとはいえません。しかし2区間離れた堺東駅ではあらゆる列車が停車するため、うまく乗り継げば遠路を目指す場合でもあまり時間をロスしません。
また、両隣にある三国ヶ丘駅と中百舌鳥駅はそれぞれ乗り換えが可能な駅です。前者ではJRの阪和線に、後者では泉北高速鉄道線への乗り換えが盛んに実施されています。そして、住吉東駅まで行くとそこから先は、発着駅である難波駅まで何らかの路線と接続している駅がかなりたくさん登場します。難波駅と、その手前にある新今宮駅は乗り換え先が片手の指では収まり切らないくらいたくさんあり、相当に便利な駅です。
百舌鳥八幡駅の利用率は、前世紀の終わり頃から下降線をたどっています。1日あたりの乗降客数の推移をみると、初めて5000人を下ったのが1995年のこと。4000人を割ったのは2008年のことでした。ペースはとても遅々としていますが、低下は時間をかけて着実に進んでいるようです。
百舌鳥八幡駅の近隣は、基本的に住宅地で構成されています。住民の高齢化に合わせて介護サービスの提供はだいぶ前からスタートしており、現在の百舌鳥八幡駅の周辺は介護施設をとても探しやすい状態になっています。駅から1キロ以内で区切っても、サービス付き高齢者向け住宅を中心に入居者を募集している施設をたちどころにいくつも発見できるのです。
入居一時金・月額使用料を合算しても30万円以内で間に合う施設がほとんどのため、予算に制限がある世帯でも入居に向けて計画を立てやすい状況です。見学ないし体験入居などを通して、どんな施設なのかできるだけ早く確かめるとよいでしょう。