駅からの近さ・入居費用の安さ、どちらもまずまずです

石津川駅は、堺泉北臨海工業地帯に通勤する勤務者にとって重要な交通インフラです。駅の西側からは、この工業地帯に伸びる道路が敷かれており、専用の送迎バスもさかんに運行されてきました。
もともと、石津川駅の周辺は府道29号線や204号線といった重要な幹線道路と近接しており、交通上の要衝という一面があった一帯です。また、阪堺電気軌道の石津停留場と石津北停留場が歩いて行ける範囲に設置されています。一般の路線バスについては、駅前の停留所から発着しています。南海沿線ということもあって南海バスの独壇場となっています。
石津川駅は、南海本線の中ではどちらかといえば発着駅に近い位置に所在しています。ただし乗り換え場所を探すと、発着駅である難波駅方面の反対方面のほうが近いです。3区間先にある羽衣駅では、高師浜線とJRの阪和線の支線に乗り換えできます。ちなみに、その1区間手前にある浜寺公園駅で降りるとこの場所でも阪堺線に乗り移ることが可能です。
発着駅側については、5区間離れた住吉大社駅が最寄りの乗り換え場所ですが実はこの駅でも、阪堺電気軌道が乗り換え先となります。ただし阪堺線だけではなく上町線にも乗り継ぎできます。
石津川駅の利用率は、今世紀に入ってからは大きな変化がありません。とはいえ遅々とした進行速度ではあるものの低下が続いていることは事実。1日あたりの乗降客数を調べると、2009年までは連続して14000人以上でしたが、2010年から連続して14000人未満に減っています。
石津川駅は、介護施設を探したい人にとってある意味で穴場のような存在かもしれません。介護施設の供給量はまだじゅうぶんではないはずですが、駅の近場でずいぶんと増えていることは事実です。駅から数百メートル、あるいは1キロ弱といった徒歩数分~十数分のエリアで、手ごろな料金で入れそうな施設が複数あることは注目すべき特長でしょう。
駅から遠くないにもかかわらず、月額使用料が10~20万円台程度という価格帯に設定されていることは、驚くべき事実です。入居一時金についても、高くても30万円くらいでOKというところが大半ですからコスト面では問題はめったに起こらないでしょう。