パノラマ
駅から1キロくらい離れるだけで施設を見つけやすくなります
東大寺の建立に対して絶大な貢献を果たした、日本初の大僧正「行基」。この高僧の指揮によってつくられたと伝えられる久米田池と久米田寺は、岸和田市はおろか大阪を代表する寺社仏閣となっています。重要文化財の数や質で優れているほか、春になると桜の名所としておおぜいの見物客がいっせいに訪れます。久米田駅は、この久米田寺へ続く参道に接する形で所在しています。駅とその周辺地域の大半が、久米田寺の門前町といった趣がありますが、反対方向に目を向けると静寂に包まれた住宅街が、あるいはまだのどかな田園風景などが広がっています。高齢者が余生を過ごす場所として、有利に働く条件が数多い土地柄と呼べるでしょう。久米田駅にいちばん近い幹線道路は、おそらく国道26号線だと思われます。
久米田駅は、JRの阪和線の管内にある駅です。区間快速以外の快速列車が停まらない駅のひとつですが、隣駅である和泉府中駅で降りればほとんどの列車に乗り移れます。乗り換え場所は近くにはないのですが、羽衣線に乗り換えできる鳳駅・南海高野線に乗り移れる三国ケ丘駅、関西空港線と接続している日根野駅などが、あまり時間をかけなくても到着可能な乗り換え場所でしょう。
久米田駅は、特定の時期に利用率が急上昇する駅のひとつ。管内では利用客が多い駅だとは呼べないものの、快速列車がほとんど停車しない駅の中で見るなら、かなりの旅客を動員している駅だといわれています。とはいうものの、1日あたりの乗客数は、20世紀の間と比べると近年はやや減っています。1999年以後は、7500人を超えた年はまだありません。過去10年間は、6700～7100人の間で小さな変化を繰り返し続けている状態です。
久米田駅の周辺の介護施設の状況です。駅からたったの数分で行けるような近場での入居は、ほとんど期待できません。しかし駅から1キロ前後離れたあたりまで来ると、一気に様子が変わります。そこまで離れるだけで急に確認できる施設数が増えるのです。1～2キロくらいの遠さであれば、それほど不便なことはないでしょうし、このあたりを集中して探すことがおすすめです。
施設の区分については、サービス付き高齢者向け住宅が群を抜いて多いも模様です。グループホームや住宅型有料老人ホームなどはその合間に点在するといったイメージでしょうか。入居料金は大半が安めで、平均額はおそらく10万円台前半になるだろうと推定されます。入居一時金がないところもけっこうあります。
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