人口密度の高さ・高齢世帯の多さからか、介護施設も多種多様

タカラスタンダードなど、城東区に本社を構える企業も多いため人口が集中する大阪市城東区。
全国の政令指定都市にある全行政区の中で最も人口密度が高くなっています。
近年、区の西部および北部で高層マンションなどが建設されたため、更なる密度上昇がおこり得る街。
交通アクセスとしてはJR西日本の大阪環状線や、大阪市営地下鉄などが区内を走り、路線バスも大阪市営バス、近鉄バスなどが運行中。
利便性もある街となっています。
2023年の人口は16万9.828人でした。
65歳以上は4万2,794人。
総人口に対して65歳以上の高齢者の割合は25.2%となっています。
また、区内の世帯数は約7.1世帯。
その内、高齢単身世帯が7348世帯、高齢夫婦世帯が6170世帯となっており、全世帯数に対する高齢世帯の占める割合は18.9%となっています。
5世帯の内、1世帯は高齢者世帯となっており、城東区も高齢化が進んでいることが数値に現われています。
また、高齢者世帯の内訳を見ると、夫婦世帯よりも単身世帯の方が多くなっており、単身高齢者を独りにしない取り組みが必要となっていることも分かるのです。
高齢者が増え続ける中で、城東区は大阪市が制定している高齢者福祉サービスや介護施設の整備を実施。
サービスの一環として老人福祉センターを作り、勉強会や体操教室を開き高齢者のコミュニケーションの場を設けています。
また、生活相談や車イスの貸し出しなど、多くの高齢者福祉サービスを行っています。
介護施設に関しても、特別養護老人ホームなどの公的介護施設の他に、一般事業者によるグループホームなどの介護施設も積極的に承認し、高齢者の住居の確保に努めています。
しかし、特養は城東区に5か所ほどありますが、どこの施設も200人から400人待ちです。
特養の新設が待たれるところですが、待機者はグループホームや介護付き有料老人ホームなどに入居して、空きを待っている状況のようです。
グループホームは入居時の費用が0~30万円程度で、月額利用料が15万円未満という料金帯です。
安さと認知症ケアが魅力で、やはり人気があります。
介護付き有料老人ホームなら比較的部屋に余裕も。
料金的には入居時の費用が0円、月額利用料も15万前後というホームから、入居時に数千万円かかるホームまでさまざまです。
全体的に介護付き有料老人ホームはグループホームなどに比べると、どうしても料金が高額ですが、その分医療サポートが充実しているのが特徴です。
胃ろうや人工透析などの医療看護が必要な方には介護付き有料老人ホームがおすすめです。