市バスの乗り入れもあり、面会など老人ホームへのアクセスも便利

今里駅では千日前線に乗り換え可能ですが、同様に緑橋駅での中央線、蒲生四丁目駅での長堀鶴見緑地線、太子橋今市駅での谷町線といった具合に、同じ市営地下鉄の他の路線との接続のチャンスがとにかく豊富です。これくらい便利な駅ですから利用者は毎日とてつもなく多く、1日平均の乗降客数は毎年伸び続けています。2013年にはとうとう6000名を突破したほどです。
さらに、JR京都線の千里丘駅や御堂筋線の江坂駅などへの延伸計画がたびたび持ち上がっています。まだ具体的な着工には至っていませんが、将来はもっと行動がしやすくなる可能性があることは覚えておいたほうがよいでしょう。
この駅のそばにあるバス停留所を次に見てみましょう。こちらも市営のバスが乗り入れています。相川駅・大阪駅・上新庄駅……と、いろいろな駅を目的地とするバスが多い点が特徴です。
駅の近辺は、公営の住宅地がとても多く、その住民の生活を支える商業施設やインフラは軒並み完備されています。建てられてから長い年月が経った団地が多いため、東淀川区の当局は高齢者福祉には以前より力を入れています。独居状態の高齢者の増加が止まらないため、孤独な死を迎える高齢者の問題を予防する計画を推進していることはその代表的な施策といえます。
介護施設関係の施策も、他の施策(たとえばデイサービスや在宅型のケアサービス)と比べればまだまだではあるものの、確実に前進しています。井高野駅の近隣で老人ホームや高齢者専用住宅を探すと、どうしても他の駅のほうが近い施設がけっこう出てきます。しかしこれは大阪市という巨大な都市特有の現象ですし、いろいろな駅・交通機関を同時に使えるというメリットの表れでもあります。井高野駅以外の移動手段についても常に意識を働かせながら吟味したほうがいいでしょう。
幸い、施設の種類が官民それぞれで豊富なことや、予算に合わせて施設を選びやすいというメリットもあります。特別養護老人ホームのような人気の施設となるとさすがに入りにくいことがたびたびありますが、申請を出しながらも他の施設への見学も進めていくと、時間が無駄にならなくて正解です。