レトロな民家があちこちで保存されている地区です
北田辺駅が設立されたのは、今から90年以上昔の大正時代末期のことでした。駅前には、この地区にゆかりが深い文学者である、開高健の記念碑が建立されています。北田辺駅を出てから、しばらく西側に進むとやがて目の前を阪神高速14号線が通っている光景に出くわします。その向こうには桃ヶ池公園の広大な敷地が広がっています。戦時中は、空襲のダメージをいっさい受けずに済んだため、昔から残る町並みが市街地のあちこちで目にすることができます。この点は、高齢者の暮らし向きを考えるにあたっては大きなメリットになる点ではないでしょうか。特に駅の南側は、古風な雰囲気が全体的に強いエリアです。新しくできた商業施設も存在しますが、この駅の周囲には初めて訪れた高齢者にも懐かしさをたっぷりと感じさせてくれる商店街がいくつもあります。特に買い物をする必要がないときでも、散策しているだけでもほどよい気晴らしになるのではないでしょうか。北田辺駅は、近鉄南大阪線の管内にある駅です。発着駅である大阪阿部野橋駅に近く2区間しか離れていません。大阪阿部野橋駅では急行や準急がつかまるほか、JRの各線(大阪環状線・大和路線・阪和線)および大阪市営地下鉄の各線(御堂筋線・谷町線)、それから阪堺電気軌道の上町線への乗り継ぎができます。終着駅方面に向かう際はしばらくの間、乗り換え可能な駅は見えてきません。しかし15キロ前後離れた道明寺駅・古市駅まで行くと、それぞれで道明寺線・長野線に乗り換えできます。北田辺駅の利用率は、時代が平成に入ってから確実に下がってきました。1日あたりの乗降客数は、1990年とその10年後を比べると3000人以上の差が生じています。さらに1990年と2010年を比べると、二分の一近い減少幅となっている事実を目の当たりにすることになるはずです。それでも2010年以後は、小さな変化しか起こらなくなっている現状です。北田辺駅の周囲は、戸建て住宅や小規模なビルなどがひたすら立ち並ぶ市街地です。このようなエリアに介護施設を増設することは簡単だとは限らないのですが、現時点では駅から1キロ以内といった便利な場所に数軒程度なら評判の良い施設が進出しています。そこで、最初のうちは2キロくらいの範囲をよく探すだけでもかまわないでしょう(いずれは、思い切って範囲を広げる必要が出てきますが)。施設の種別に関しては、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームなどが見つかりやすい状況のようです。



























































