オフィスも多く、都市型の活気にあふれる町並み

大阪市の中でも飛びぬけて面積が狭い東成区。
今でこそ市の東端に小ぢんまりと収まる形になっていますが、かつては市内でもかなりの面積を持つ区域でした。
しかし終戦前には、もう現在のような形となり、人口密度は市内でもトップクラスの高さに。
にぎやかなエリアといってよいでしょう。
この小さな区の中にオフィスや拠点を持つ企業も少なくありません。
何歳になっても、たくさんの人々に囲まれて和気あいあいと暮らしたいタイプの高齢者には、暮らしやすいエリアとなるはずです。
市営地下鉄や市営バスも使える場所ですから、移動手段に困る心配はほとんどありません。
人口密度は高いとはいえ、東成区の人口は数十年前から減り続けていました。
しかし、市全体の人口が今世紀に入ってから回復に転じた動きに比例するかのように、東成区の人口も増加に転じました。
2010年になると、約20年ぶりに8万人を超え、2023年には人口8万4,985人となりました。
高齢化については、2010年に23.4%だったものが、2023年には24.3%となっています。
比較的低い数値ではありますが、これは油断できる状況ではないため、思い切った対策が長期的に望まれています。
東成区では、独創的な介護政策が目立つわけではありませんが、大阪市が力を入れている政策はいずれもじゅうぶんに利用できます。
通所型の介護予防教室の受講や訪問型介護予防サポートの利用、家族介護支援事業の利用や家族介護慰労金の受給などは特に注目を集めています。
東成区は、狭いエリアですから介護関係の施設の数もどうしても限られてしまいます。
しかし狭さのわりには老人ホームや高齢者向け住宅の数は多い方だと考えられます。
入居一時金が皆無か10数万円以内であったり、月額使用料が15万円以内に収まったりと費用がかかりにくい施設も、少数ながら存在します。
その正反対で、入居一時金だけで1000万円を突破する可能性がある施設も若干見当たります。
東成区は、特に不便な場所があるようなエリアではありません。
施設を探す場合は、区内すみずみまでよくチェックすることが賢明ですし、区外の施設にも抜かりなく目を向けるようにすることがおすすめです。
くれぐれも、条件に合う施設を見逃さないようにしたいものです。