駅周辺を広く見てみると、介護施設の種類もバラエティ豊か

京阪本通1交差点がそばにありますが、ここを経由して国道1号(京阪国道)や国道479号(大阪内環状線)に乗り入れることができます。バスは地上に出てすぐ乗れるわけではありませんが、停留所が数ヶ所設置されており、大阪市営バス・あさひあったかバス・京阪バスと、バスの種類はなかなか豊かです。
この駅はもともと、市営地下鉄谷町線の駅として1970年代に誕生しました。谷町線は大日駅から八尾南駅までかなりの長さを誇る路線ですが、太子橋今市駅から乗る場合は発着駅である大日駅で大阪モノレールに乗り移れる点、そして東梅田駅で数々の鉄道会社の路線が待ち受けている点が主要なメリットとなることでしょう。今里筋線のほうは、開通からまだ10年と経っていませんが、今里駅方面に向かうと、乗り換えに使える駅が立て続けに出てくるため便利です。
太子橋今市駅の利用率は、この四半世紀を通してほとんど変化がありません。1990年代と2000年代前半は、1日平均の乗降客数が9000人台~10000人台を記録することがほとんどでした。2008年代からは11000人台に変わり、さらに2012年・2013年と連続して12000人台に上がっています。
この駅の周辺は、大阪市内中心部から見たベッドタウンの一部というイメージがあるようです。ベッドタウンだったエリアにはつきものの現象ですが、この界隈もまた住民の高齢化が近年顕在化しています。高齢者福祉については旭区も守口市もそろって試行錯誤を重ねていますが、特別養護老人ホームなどの整備については短期的な取り組みが難しいこともあってなかなか劇的な改善がみられません。
しかし民間の老人ホーム・高齢者専用住宅を含めると、太子橋今市駅の近隣はなかなか選択肢に恵まれているほうです。駅からの距離をどうとらえるかで変わりますが、実は施設のタイプもサービスも、相当にバラエティ豊かなエリアなのです。この点を利用しないのはあまりにももったいないですから、見学を重ねて理想の施設を見つけ出すことがベストでしょう。