「和華蘭」の文化を取り入れた長崎駅!平和の象徴としての一面も

長崎市は九州の西端に位置し、長崎県の南部に位置する市です。
人口40万人を超える中核都市であり、西南東は海に面していて五島灘(ごとうなだ)や大村湾、橘湾などがあります。
長崎港内の平坦な地域に市の中心部が形成され、そこからすり鉢状に市街地が作られています。
長崎市は江戸時代に西洋との文化・貿易を行える唯一の町として栄え、異国情緒のあふれる街として発展してきました。
ここでは日本の和と中国の華、オランダの蘭を合わせた「和華蘭」の文化を市内随所で見ることができます。
産業面も充実しており、特に水産業が盛んです。
長崎県は漁獲量が全国2位の県ですが、長崎港はそれを支える重要港となっています。
一方で、第二次世界大戦中に原爆を投下された被爆都市としても知られており、平和の象徴としての一面も。
長崎市の交通で重要な役割を果たしている長崎駅は、1897年に開業されました。
開業当時、現在の長崎駅がある場所は海であり、埋め立てが完了した1905年に改めて駅舎が移転・建設されています。
この明治期に建てられた駅舎は、1926年に火事により焼失。
その後建てられた駅舎も、1945年の原爆により焼失してしまいました。
その後、1949年に駅舎が再建され、ステンドグラスが美しい駅として長く親しまれることとなります。
そして、駅の再開発に伴って再び建て直しが行われ、4代目となる駅舎が1998年に開業。
近代的な都市景観に合うような作りとされ、駅と一体化したアミューズメント施設の「アミュプラザ長崎」も誕生しました。
そして現在、今度は博多と長崎を結ぶ九州新幹線の開設に合わせて、長崎駅はそれまであった場所から西側に引っ越しすることとなりました。
新たな駅舎は2022年に開業する予定です。
長崎駅は長崎市民の玄関ともいえる場所ですが、市の独特の形状も相まって、市街地は駅から少し離れた場所にあります。
とはいえ、長崎駅前から乗車できる桜町支線、長崎電気軌道1号系統などを利用すれば、市内どこにでも簡単に移動は可能。
また、駅のそばを通る国道202号線を使えば、車による駅へのアクセスもしやすいでしょう。
駅の近くには、まるなか本舗アミュプラザ店など買いものできるスポットが多いので、生活に必要なものを全てそろえることができます。