工場地帯と巨大な団地の間に介護施設が増設されています

これだけの大企業に近接しているだけあって、朝から夜まで三菱電機関係の利用者はほとんど途絶えることがありません。関連会社も、長い年月をかけてゆっくりとそばに建てられてきました。この一連の工業地帯が鎌倉市の経済に及ぼす影響の大きさは途方もないほどです。
工業エリアから離れると、よその土地でよく見かけるようなオーソドックスな住宅地が目に入るようになります。特に、野村不動産鎌倉丸山住宅地はとても広大で、高齢者の人数も増えつつあるところ。このような団地に暮らす高齢者との交流ができる点も、湘南町屋駅の近くに暮らす場合の大きなメリットといえそうです。
湘南町屋駅は、京浜急行バスの勢力範囲にある駅です。駅前には、この事業者が管轄する路線が3パターン乗り入れています。路線の本数は10本前後とあまり多くはありませんが。
湘南町屋駅は、湘南モノレールの江の島線を構成する駅です。乗り換え場所は現在、発着駅と終着駅の2ヶ所のみです。しかしこのモノレールはあまり長い路線ではないため、そんなに乗り換えに時間がかかるわけではありません。発着駅である大船駅では、JRの東海道線・横須賀線・根岸線が待ち受けています。そして今なら湘南・新宿ラインを使って長距離を移動することも簡単です。終着駅である湘南江の島駅では、江ノ島電鉄線と小田急電鉄の江ノ島線と連携しています。
湘南町屋駅の利用率は、路線内では大船駅に次いで高いといわれています。1日ごとの乗客数は、過去20年くらいを通じて3000人台を記録することがほとんど。ごくまれに3000人未満になる年がありますが、大幅な減少にはつながっていません。
湘南町屋駅の周辺は、あまり介護施設などが目立つイメージがないかもしれません。しかし手軽に散歩できる公園などが近く、高齢者の住まいをつくるには適した土地ではないかと考える人は昔からいたようです。
実際に介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームの招致などに相次いで成功しており、駅の近くから遠く離れた場所までかなり点在しています。安い施設と高い施設双方がある点も、入居希望者の多様なニーズに応えられるポイントだとして、ときどき高い評価を与えられています。