ニュータウンの狭間に良質のグループホームがたくさん

泉区の行政地区に極めて近く、公的な手続きが必要な場合はいち早く処理してもらえるという土地ですが、そのような施設が早くから建てられてきたのは一連の団地の存在と無関係ではないでしょう。とはいえすでに開発が一段楽しているエリアだとは言い切れない事情があります。近くを走る環状4号線沿いを中心に広域をターゲットとした大型の商業施設がさかんに進出しており、時代に取り残されていないという一面を見出せます。
幹線道路は、そのほかに県道22号線が走っており、バスの乗り場はこの通り沿いと駅のそばの2ヶ所に分散されています。神奈川中央交通と天台観光が、これらに立ち寄る路線の運営元となっています。
いずみ中央駅は、誕生したばかりのころは終着駅でしたが、その後延伸が行われたため今では途中駅となりました。乗り換えできる駅はいずれも発着駅と終着駅となります。前者である二俣川駅では相鉄本線に、後者である湘南台駅では小田急江ノ島線と横浜市営地下鉄ブルーラインへの乗り継ぎが簡単にできます。もっともブルーラインに関しては、いずみ中央駅から徒歩10数分程度の場所にある立場駅から乗車するという手が使えますが。
いずみ中央駅の利用率は、1990年代後半にピークを迎えたと考えられています。とはいえその後低下の一途をたどっているわけではありません。1日あたりの乗降客数は、21世紀に入ってからは14000~16000人の間で細かく推移しています。2010年以後は、その前の時期と比べて若干利用率は上がりつつある様子です。
現在のいずみ中央駅を起点にして介護施設を探すと、グループホームの多さ・すばらしさが何よりも注目されます。グループホームは全国的に費用体系が安くなっているという常識がありますが、実際にこれだけ入居費用が高くないにもかかわらず、安定した介護サービスを受けられることは絶賛に値します。認知症が進んでいる高齢者であれば、この点は絶好のチャンスとなるでしょう。
グループホームを除くと、介護付き有料老人ホーム、次いで住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が点在していることがわかります。有料老人ホームなどについては、巨大な建物や敷地を抱えているケースが多く、周囲にある団地や集合住宅に負けない収容人数と設備を有しています。