ニュータウン入居者の高齢化に合わせ、ユニークな施設が続々出現

駅の発足が、周囲の発展を招く起爆剤になったという格好の例として、ときおり有識者によって引き合いに出されることがあります。飲食店の数はそれほどでもありませんが、買い物する場所はとても多く、近くの団地などの住民にとっては日用品をはじめ物資の供給を簡単に行えるようになっています。
団地がある場所には自然とバスの路線が発達するという法則がありますが、洋光台駅の周辺もその例外ではありません。いちばんシェアを握っているのは横浜市営バスで、過半数の路線を管轄しています。民間の事業者については、江ノ電バス・神奈川中央交通・京急バスが部分的にではありますが安定した運行を実施しています。もともと駅の近くには、港南台インターチェンジが設営されており、車両の通行は年間を通じて活発です。
もっとも港南台駅を最寄り駅とする住民の大半は、根岸線を毎日のように使う住民が多いでしょうし、発着駅である横浜駅を毎日のように通過していることでしょう。横浜駅はJRに限っても京浜東北線・東海道線・横須賀線、そして湘南新宿ラインと路線のバリエーションが多く、訪れる頻度が高くなるのは自然な流れでしょう。
団地入居者の高齢化の流れを受けて、洋光台駅の利用率は、過去20年を通して減少の途上にあります。減り方は非常に遅いですが、1日平均の乗客数は(1997年を最後に)25000人を下回っています。
洋光台駅のすぐそばは、土地の問題などがあるせいか介護施設などは見当たりません。そのため駅から距離を置いて施設探しをする必要があります。その点はマイナス点かもしれませんが、逆に言えばそれ以外に目立つデメリットなどを持つ施設は出てきません。
介護付き有料老人ホームを筆頭に、住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームと種類の分化が進んでいますが、建物のデザインなどが1軒1軒個性的で、見学に行くだけでも刺激を受けることができます。見た目だけがユニークなのではなく、肝心のサービスのほうも個性豊かです。体験入居のチャンスなどをできるだけ活かして、心の底から納得のいく施設をぜひ見つけ出したいところです。