温暖で山海の食べ物は美味しく、高齢者の住まいとして魅力的な街

鹿屋市は、鹿児島県(薩摩)の南東部に位置する大隅半島の中央部。
半島の中核都市で、人口は県庁所在地の鹿児島市、観光地である霧島市に次いで三番目です。
人口の多さに反比例して、高齢化率は県内では低め。
2023年の調査では鹿屋市の高齢化率は30.3%。
鹿児島県平均が32.9%のため、鹿屋市は比較的若い街と言えるでしょう。
しかし、ほぼ「3人に1人は高齢者」という状況ですので、やはり高齢者福祉サービスなどを充実させ、シニア世代の生活サポートを行うべき都市なのです。
そのため、市では介護保険サービスだけでなく、介護保険外サービスも実施。
さらに、高齢者の住まい確保にも力を入れています。
市は特別養護老人ホームといった老人介護施設だけでなく、「高齢者世話付市営住宅」などを用意。
これは高齢者の安否確認等をするライフサポートアドバイザーが常駐している市営(県営)住宅です。
その他にもグループホームなどが市内にあります。
特にグループホームは施設数も多く、利用料も安いので、認知症の方に人気があります。
場所によっては入居時の費用0円、月額利用料も食費込みで8万円程度ですので、入居しやすいでしょう。
また、鹿屋市は「薔薇のまち鹿屋」というスローガンを掲げ、薔薇の美しい街づくりに励んでいます。
市は「霧島ヶ丘公園」に日本最大のバラ園を造園。
毎年美しい薔薇が人々の目を楽しませているのです。
そして、温暖な気候のため、農業や畜産が盛んな都市。
サツマイモや黒豚が有名です。
特にサツマイモは「薩摩芋」と書く程、昔から良く栽培されていました。
そのため芋焼酎もつくられており、土産店などにいろいろな芋焼酎が並んでいます。
また、海に面しているため漁業も盛んで、カンパチの水揚げ量国内第2位を誇ります。
交通アクセスとしては鹿屋市には鉄道が無く、主に路線バスが人々の足です。
バスの拠点は鹿屋停留所(バスセンター跡「リナシティかのや」)で、一般路線バスと共に鹿屋市コミュニティバスが乗り入れています。
2007年から市街地巡回バス「かのやくるりんバス」も登場。
市民の移動手段が増えました。
鹿児島湾を挟んで反対側に鹿児島市がありますが、直通バスでは約2時間かかるので、船で行く人も多いようです。
鹿屋市と隣接する垂水市から出港する「鴨池・垂水フェリー」に乗って鹿児島市の鴨池港まで行くのが一番早く、所要時間も最短で70分程です。
鹿屋市は温暖で山海の食べ物は美味しく、花は美しい…という大変魅力的な街。
市内の介護施設でゆったりとしたシニアライフを送るのも素敵だと思います。