釜石街道のそばの、ひたすら静かな一帯での暮らし
2015年に開業から1世紀が経過した、青笹駅。河童の伝説が受け継がれている土地柄であることを反映して、「Kapao」というニックネームがつくられています(英語のような特定の外国語ではなく、エスペラントによる命名です)。
青笹駅はプラットホームが1面、線路も1線ときわめてシンプルな構造で運営されています。リニューアル工事などは近年、特に実行されていません。しかしレンガで建てられた待合室は独特の味わいを醸し出しています。
青笹駅がある場所はきわめて人口密度が低い地域です。駅の周囲にはまばらに人家などが建てられていますが、集落のような集まり方はしていません。以上の理由から、青笹駅は常に無人の状態で運営されてきました。利用率の調査などは実施されていないようですが、かなり低いものと推定されます。
青笹駅は国道283号線に近接しています。この283号線に沿ってしばらく北上すると、やがて県道35号線に乗り入れできます。さらに北上すると遠野運動公園が目の前に出てきます。駅の西側は、山地の周縁部となっています。
青笹駅は、JRの釜石線に所属する駅です。両隣にある遠野駅・岩手上郷駅はいずれも快速列車が停車する駅です(しかし後者に関しては、停車しないこともあります)。発着駅である花巻駅とはおよそ50キロ離れていますが、花巻駅は東北本線と接続しています。花巻駅の2区間手前に所在する新花巻駅で下車したときは、東北新幹線への乗り継ぎができます。
反対方面では、終着駅である釜石駅を除くと乗り換えのチャンスはありません。釜石駅とは約40キロ離れているのですが、山田線や三陸鉄道の南リアス線をご利用の際はこの駅を経由するのが便利です。なお山田線については、直通運転が部分的になされています。
青笹駅の周囲は、建物の密度が非常に低いため介護施設を探したり、または見学・体験入居などに出かける場合は手間暇を惜しまない姿勢が求められるでしょう。検索などをするときは、駅から3キロ以上離れたところからが正念場となりそうです。最初のうちは6キロくらいの範囲を、くまなく探してはいかがでしょうか。
施設のジャンルについては、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などで占められている模様です。月額使用料や入居一時金は平均して安価に設定されています。初期費用が10万円程度に収まる施設もありますので、予算に制限がある世帯におすすめになっています。








