古館ニュータウンの最寄り駅。まだのどかな雰囲気です
古館駅が鉄道駅として正式に認められたのは終戦後ですが、信号場だった時代を含めるならすでに70年を超える歴史を持っています。数十年前には、日詰駅の管理体制に入っているため職員がいっさい常駐しない時代がありましたが、およそ30年前からは盛岡駅から職員が派遣されるようになっています。
駅の周囲は、主として東側に集落が形成されています。ただし奥州街道(国道4号線)を通り過ぎるとその先は、北上川の西岸までだいぶ人の気配がなくなるイメージです。奥州街道沿いに南進するとやがて、隣駅である紫波中央駅を最寄り駅とする町内の中心市街地の一端にたどり着きます。
このほか古館駅は、県道152号線・205号線・285号線などに近い位置にある駅です。駅前および国道沿いなどに設置されているバス停留所に乗り入れている路線バスは、すべて岩手県交通の管理下にあります。
古館駅は、JRの東北本線に所属する駅です。隣接する矢幅駅は、快速列車への乗り換えができる駅です。矢幅駅から3区間進むと、終着駅である盛岡駅に到着します。盛岡駅では、山田線・田沢湖線のほか東北新幹線・秋田新幹線・北海道新幹線を使えます。また、いわて銀河鉄道線とも接続しています。
反対方面を目指すときは、20キロほど離れた花巻駅が最初の乗り換え場所となります。花巻駅で下車すると釜石線への乗り継ぎが可能となります。その2区間先には北上駅が現れますが、北上駅は北上線への中継地点としてしばしば利用されてきました。
古館駅は業務委託化されていますが、管内では利用率が低いほうというわけではないようです(1日あたりの乗客数は、以前から徐々に減っていますが)。2005年までは1000人を超えていたのですが、2010年代に入ると例年900人以下に落ちており、800人を切る年は目前に迫っています。
古館駅を起点として介護施設を探すときは、何キロも離れた場所にある施設に最初のうちから注意を向けたほうが正解でしょう。両隣にある紫波中央駅や矢幅駅のほうが最寄り駅となる施設にも目を延ばしてみても良いでしょう。
施設のジャンルについては、サービス付き高齢者向け住宅やグループホーム、そして住宅型有料老人ホームなどを見かける可能性が最近上がってきました。入居コストに関しては、高額の料金を要求されるところはごく少数にとどまっています。月額使用料や入居一時金の合計額が、10万円に届かないケースはまったく珍しいことではありません。

















