工場に四方を囲まれた駅ですが、映画のロケ地にも選ばれています
隣接する美濃青柳駅と同様に、イビデングループの事業拠点が置かれた場所という側面が強かった西大垣駅。貨物の運搬のために専用の線路が敷設されていた時代があったほど、その存在感は強固なものでした。引き込み線はだいぶ前に廃止されているものの、現在もまだイビデンの工場に通勤する乗客が毎日西大垣駅を訪れます。もっとも、西大垣駅はイビデングループだけが土地を所有しているわけではありません。日本合成化学工業のような企業の工場も建てられています。このような工場用地が繁栄してきた理由には、すぐ近くを一般県道237号線が敷かれていることも含まれるでしょう。近年の西大垣駅をめぐる新しい特長に、映像のロケーション地としての実績があります。これは「岐阜フィルムコミッション」の政策に沿った流れです。長年の誘致の努力が実を結んで、2000年代半ばになると相次いで大作映画の撮影が西大垣駅を背景にして敢行されました。この駅の近所に住んでいると、このような映画やTVドラマなどの撮影風景を目にするチャンスがやってくることもあるでしょう。西大垣駅は、養老鉄道養老線を代表する駅のひとつ。この鉄道会社の本社や車庫などが駅舎と並ぶ形で建てられています。管内では、すぐ隣で営業している大垣駅の姿が目立ちます(この事実は、西大垣駅・大垣駅ともに市内の中心地区に近いことを示しています。たとえば、大垣市役所と西大垣駅は1キロ程度しか離れていません)。大垣駅ではJRの東海道本線や樽見鉄道の樽見線への乗り換えをする場所としても重要です。西大垣駅の利用率は、長い目で見ると低下しています。もっとも、その進み方は非常にゆっくりとしているためあまり話題を集めることはありません。1日平均の乗降客数は、1980年代の間は500人台、または600人台を記録する年がありましたが今世紀に入ると400人未満に落ちることが当たり前のようになっています。西大垣駅の周辺で介護施設を探したいなら、駅から1キロくらい離れたところでまず探してみましょう。駅から数分でいける範囲で見つけることは、工場用地などで土地のほとんどがふさがっているため簡単ではありません。それでもうまくいかないなら駅から2~4キロ離れたところも探すことがポイントです。施設の種別はグループホームが多いですが、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどの多さも目を引きます。コストに関しては、月額の支払額が10万円台というパターンがたくさんあるようです。
























































