「スイトピアセンター」が駅から徒歩約3分の場所にあります
2007年に、近鉄から経営分離する形で設立された養老鉄道。その鉄道事業は養老線だけで成立しています。この養老線の管内には分岐点があり、この場所で桑名・養老方面と損斐方面とに分けられます。この分岐点にいちばん近い駅が室駅です。室駅の周辺は、平凡な住宅地で占められており、大型の集合住宅や工場などが点在するエリアです。駅の至近距離で目立つのは、総合的な公共施設となっている「スイトピアセンター」でしょう。市立図書館の本館や学習館、文化会館などが設置されています。特に文化会館は、「音響家が選ぶ優良ホール100選」に選出されたことがあり、何らかのコンサートやイベントが開かれたときはクォリティの高い演奏を楽しむことができます。室駅は、JRの東海道本線の線路に近い位置にありますが、乗り換えを行うには隣駅である大垣駅まで出る必要があります。この大垣駅は、樽見鉄道の樽見線への乗り換えができる点でも重宝します。養老線の管内で、大垣駅以外の乗り換え場所を探すなら発着駅の桑名駅までさかのぼる必要があります。桑名駅と室駅の間は40キロ以上の距離がありますが、3パターンの乗り換えを実現できますから、利用価値が高い駅であることは間違いありません。JRの関西本線や近鉄の名古屋線への乗り換えを行う利用客が多いようですが、三岐鉄道の北勢線への乗り継ぎを実行するケースもあります。室駅の利用率は、主要な乗客層が数十年前からほとんど変化していないことも手伝って、近年の推移の幅は小規模にとどまっています。昭和末期には、1日あたりの乗降客数が600人を超える年がときどき確認されていました。しかし21世紀に入ると400人台、あるいは500人台に減少していることが数々のデータから明らかにされています。室駅の周辺で介護施設を探すときは、駅から1キロ近く離れたところからが目印となりそうです。言い換えますと、それよりも駅に近い範囲で探し出すことは簡単ではありません(室駅の周辺には静かですがすがしい空気に満ちたエリアが広がっていますが、施設の建設はまだはかどっていないという現実があります)。それでも思うような結果が手に入らないときは、3~5キロくらい離れたところにも目を向けるとよいでしょう。施設の区分は、グループホームが大半を占めていますが介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームなども少数が運営されています。料金体系は全般的に低額に設定されている傾向があります。



































