かつての県庁所在地で、県政の中心地でした

岐阜県の南端に位置する自治体のひとつに、笠松町があります。
北側で同じ羽島郡に属する岐南町や岐阜市と接しているほか、東側で各務原市と、西側で羽島市と隣接しています。
南側に延びる愛知県との境界線を挟んで向かい合っているのは、一宮市です。
一宮市との境界線の役割を果たしているのは木曽川。
笠松町は濃尾平野の一角にある町のため、町内全体が低地となっています。
このため有史以来、水害が多発していました。
このため輪中の伝統が色濃く残る地域の一部に数えられています。
笠松町に残されている史跡は多く、簡単には数え切れないほどです。
笠松陣屋跡は、江戸時代に設立された美濃郡代が置かれていた建物でした。
現在は公園として整備されており、どなたでもお気軽にお入りいただけるようになっています。
笠松町には寺社仏閣も多いのですが、ひと際目立つのは笠松別院になるでしょうか。
町内には真宗大谷派の別院と浄土真宗本願寺派の別院が存在します。
どちらも落ち着いたたたずまいをたっぷりと味わっていただける寺院です。
河野円城寺も、落ち着きや安らぎを感じ取っていただける寺院で、訪れていただく価値はじゅうぶんにあります。
神社の中では、八幡神社などが有名です。
この神社は、町の指定文化財が数点安置されているほか、毎年春の例大祭が見もの。
現在は、笠原春まつりの名で親しまれています。
祭礼の期間中は、大名行列や山車などが近辺を練り歩く様子をご見物いただけます。
また、近くの奈良津堤のそばに植えられている桜を合わせてお楽しみいただける点も見逃せません。
笠松町で列車にお乗りになるなら、名鉄の名古屋本線や竹鼻線をご利用できます。
路線バスについては、岐阜バスをご利用可能。
また、公営のコミュニティバスを数種類ご利用できます。
コミュニティタクシーへのご乗車もおすすめです。
幹線道路に関しては、国道22号線に町内でお乗り入れできます。
笠松町の人口は、昭和末期から微減傾向に入りました。
しかし20年ほど前から持ち直しています。
現在は横ばい状態で、2023年に2万1,828人という記録が発表されました。
同年の高齢化率は、27.6%でした。
医療面では、松波総合病院や愛生病院あたりがよく使われています。