人口は多くないものの、ユニークな名所が残るエリアです

苧ヶ瀬駅は今から半世紀ほど昔、高度経済成長時代が本格的にスタートする少し前から、駅員が原則として終日派遣されない状態で運営されています。周囲の土地の大半は宅地として使われており、あちこちに空地や農地などが点在しているので、のどかな雰囲気を感じ取れます。
苧ヶ瀬駅のそばで特別目を引くスポットといえば、「苧ヶ瀬池」と「村国座」の2ヵ所。苧ヶ瀬池はきわめて長い歴史を持つため池です。毎年7月になると、夏祭りが開催され、花火大会や主に提灯を用いた独特の装飾を凝らした舟が出て周遊したりと、観光客の間で人気のプログラムが準備されます。
村国座は、同名の神社の境内の一角に所在する芝居小屋で、重要有形民俗文化財の指定を受けています。毎年10月になると奉納を目的とした歌舞伎が上演されますが、地元の子供たちが参加する点が最大の特色です。
苧ヶ瀬駅は、名鉄各務原線に所属する駅で、終着駅である新鵜沼駅に近い位置にあり、この終着駅では犬沼線やJRの高山本線への乗り継ぎができます。もっとも最寄りの乗り換え地点となっているのは、隣接する名電各務原駅です。この隣駅も高山本線と接続し、また、快速急行や急行が停車するため、急ぎの用件があるときは重宝します。ちなみに発着駅である名鉄岐阜駅まで行くと、高山本線のほかに名古屋本線、それからJRの東海道本線への乗り継ぎを実行できます。
苧ヶ瀬駅の利用率は、ずいぶん前から低い水準で推移してきました。詳細な調査がめったに行われていないのですが、少なくとも平成に入ってからはあまり変わっていないと考えられています。過去四半世紀の間の調査結果をふりかえると、1日ごとの乗降客数は約700人を記録することが多いようです。
苧ヶ瀬駅を起点として介護施設を調査するときは、駅から3km以内くらいを最初のターゲットとしてみることをおすすめします。施設の総数は目立って多いわけではありませんが、これらの範囲にて点在している施設の種類は、グループホームが中心的です。認知症の可能性がありそうなときは、早いうちに医師の診察を済ませておくなどの準備をしておくほうが良いでしょう。体験入居や見学などを歓迎する施設もありますから、気になるところが出てきたら迷わずにアプローチを試みることが大事です。