民家ばかりの土地ですが、介護施設の密度は低くありません
大正時代半ばに開設された美濃本郷駅は、これまでに数回、所属先となる鉄道会社が変わっています。現在は非常に簡素な駅となっており、プラットホームは1面しか使われていません。駅員が派遣されない体制で運営されるようになって久しく、駅の設備は極めて限定的です。駅の東西は民家がそこそこ集まっていますが、少し歩くだけで見晴らしのよい地域に突入します。駅の東側は、まっすぐ進むとやがて揖斐川の河川敷に到着します。その一方駅の西側は、池田山などの山林地帯に通じています。商業施設や公的な機関、法人の所有地などはかなり少数です。幹線道路については、駅のすぐ西側を南北に国道417号線が突っ切っています。この国道に接する形で県道254号線が延びており、さらに259号線に通じています。美濃本郷駅は、養老鉄道の養老線に所属する駅です。管内では終着駅側に位置する駅ですが、乗り換えのチャンスが生じる駅は反対方向に進んだときしか登場しません。最寄りの乗り換え地点となっているのは、8区間離れた大垣駅です。この駅は岐阜県大垣市の中心市街地に所在しており、JRの東海道本線および樽見鉄道の樽見線への乗り継ぎ場所として使われてきました。大垣駅の次の乗り換え場所となると、もう発着駅である桑名駅に出向くしかありません。桑名駅に到着すると、JRの関西本線・近鉄名古屋線・三岐鉄道の北勢線への乗り換えを実施できます。美濃本郷駅の利用率が高かったのは、今から半世紀くらい前の時代だったものと推測されています。その後は低下が進み、昭和末期になると昨今と大差ない状態に陥っていたものとみられています。1日平均の乗降客数に関しては、30年以上前から1000人以下を記録していました。過去10年間に絞ると、500~700人の間で上下している形跡があります。美濃本郷駅の周囲は、数十年前から変化らしい変化がきわめて乏しい地区です。そのような状況下で、住民の高齢化は確実に進行しており、介護施設の需要は常に高いです。公営の施設などを中心に設立が推進されてきたのですが、定員に達していない施設を見つけようとすると、ひと苦労する恐れはあります。駅から1キロ以内の近場で運営されている事例も多少ならあるのですが、早い時期から4キロくらいの範囲を設定して探すことが大事でしょう。施設の種別に関しては、グループホームが各地に散見されます。そのほか、住宅型有料老人ホームなどへの入居を狙えそうです。




















