天王台ニュータウンにとっては実は最寄り駅でした
さつき温泉などで知られる西白河郡泉崎村には、鉄道駅は1ヶ所しか設置されていません。村とまったく同じ名前を持つ泉崎駅は、30年以上昔から無人化されているものの19世紀末には現在と同じ場所に登場していました。
人口密度が低い一帯にある駅ですが、駅の周囲は比較的建物が多いです(駅の東側はそうでもありませんが)。村役場なども駅の東側の、徒歩で数分の位置に立地しています。村内には、遺跡としての価値が高い名所「泉崎横穴」がありますが、ここへは駅から歩いておよそ20分。平成に入ってからオープンした団地「天王台ニュータウン」は、たったの徒歩5分前後の場所にありますが、歩きやすく舗装された道路などがまだつくられていない状態です。
泉崎駅は、国道4号線や県道75号線に近い駅で、東北自動車道は駅から見て北東方向に敷設されています。駅前にはタクシー乗り場(タクシー会社の営業所とほぼ並ぶ形で設置されています)があるほか、公営のコミュニティバスの乗り場がつくられています。村営の路線は、福島交通のサービスが廃線となったことをきっかけに成立しました。j
泉崎駅は、JRの東北本線に所属する駅です。管内には東北新幹線と接続している駅が2ヶ所あります。泉崎駅から見て近いのは3区間しか離れていない新白河駅です。しかし郡山駅まで行けば、山形新幹線や磐越東線・磐越西線への乗り継ぎもできるため便利です。郡山駅の手前には安積永盛駅がありますが、この駅で下車したときは水郡線への乗り換えが実現します。
泉崎駅の利用率は、近年は調査ないし公開された形跡がほとんどありません。今世紀初頭のデータを振り返ると、当時は1日あたりの乗客数が400~500人くらいの間で推移していたことがわかります。ただし当時はゆっくりとした減少傾向がみられましたので、現在ではもっと減っている可能性があります。
泉崎駅の近隣で介護施設を探すことは、残念ながら今のところ簡単にはいきません。特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような公営の施設は、この自治体内にもそれなりに建設されてきました。しかし軒数は多いとはいえませんし、常に申し込みが殺到している状態のようです。民営の施設にしてもまだあまり進出が進んでいませんから、最初の段階から数キロ、その次は10キロ以上といった具合に徐々に探す範囲を拡大していくことが大事でしょう。ただし高い入居料金が発生する施設は決して多くありません。

















