駅の南方向にある勿来の関公園が地域最大の名所です

2013年に駅舎のリニューアル工事が完了した勿来駅。古代から歌枕として名高い勿来関の最寄り駅で、120年に達する歴史を持っています。数十年前に公園化された勿来関は、現在は桜の名所というイメージが強くなりました。駅前には、この由緒正しい関所にちなんだ歌碑と源義家像が建立されています。
勿来駅は太平洋沿岸に近いので、駅から東方向に直進していただくと勿来海水浴場に到着します。その一方で山林地帯にも近く、市街地は限られた平地を活用しながら発展してきました。
勿来駅の近くでマイカーやタクシーを使用する場合は、国道6号線や289号線、また県道56号線や常磐自動車道を通過点としていただくと良いです。駅前に設けられたバス乗り場では、新常磐交通の路線の利用が可能。
勿来駅はJRの常磐線に所属する駅で、県内で交通の要衝となっているいわき駅に近い位置にあります。いわき駅に乗り入れている路線は常磐線と、「ゆうゆうあぶくまライン」の愛称で親しまれている磐越東線の2路線です。
反対方面では、60kmほど離れた勝田駅が最寄りの乗り換え場所です。勝田駅はひたちなか海浜鉄道の湊線と接続しており、勝田駅の向こうには水戸駅があります。水戸駅では水郡線および鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線を利用でき、水戸駅から7kmほどお進みいただくと、友部駅があります。友部駅では水戸線へのお乗り継ぎが実現します。
勿来駅の利用率は、今世紀に入ってから少しずつ低下しています。1日の平均乗客数を算出しますと、1100人を下回ったのは2003年でした。その3年後には1000人未満となり、2010年代に入ると700~900人の間で不規則に上下するようになりました。
勿来駅を起点として介護施設をお探しになる場合は、駅から2km以上離れたところからが本格的なねらい目となりそうです。見どころのある施設がとりわけ集中しているのは、駅から4~6km離れた地点。駅から遠くなることはもちろん不便ですが、タクシーやバス、マイカーなどを上手にお使いいただければそれほどのハンデにはなりません。
施設のタイプに関しては、住宅型有料老人ホームや高齢者住宅・サービス付き高齢者向け住宅が中心的です。入居一時金の額については施設間のばらつきがありますが、月額使用料については数万~15万円くらいの価格帯が基本です。