ベッドタウンらしく、完成された住み心地が美点です

団地やニュータウンが切り開かれると、その入居者のために数々の施設が整備されるものですが、東福間駅の場合もそのパターンにあてはまります。駅の周囲でおおかたの用件が片付くといわれており、暮らし向きは上々でしょう。
駅前を走る県道97号線および近くを通る国道3号線が、いちばんインパクトのある幹線道路でしょう。この97号線と3号は、西鉄バスグループの路線が毎日通り抜けるところでもあります。駅前には民間の事業者は参入していませんが、市営のコミュニティバスが循環し、民営バスの代役を務めています。
東福間駅は、準快速列車は停車するものの快速そのものは停まりません。快速に乗り換えたいなら、両隣のどちらかの駅(福間駅ないし東郷駅)で一時下車する必要があります。乗り換え場所については多少離れていますが、筑豊本線と接続している折尾駅や香椎線との関わりが深い香椎駅などが考えられます。筑豊電気鉄道線に乗り換えられる黒崎駅や、西鉄の貝塚線への乗り継ぎができる千早駅も、覚えておくに越したことはないでしょう。
駅の利用率は、ひと昔前と比べると最近は下落しています。1日平均の乗客数は2002年を最後に、3000人を切っています。2006年には2500人をわずかながら下回っており、その傾向は当分の間変わらないのではないかという意見が多数派を占めています。
東福間駅の周辺は、介護施設の建設がはかどっているエリアとはまだ呼べません。とはいえ、この状況は介護事業界の長年の努力によって少しずつ改められており、近い将来はその努力の賜物を目の当たりにすることができそうです。現在入居可能な施設については、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームがほとんどでしょう。
駅から近くても2~3キロくらいは離れていることは多少の弱点かもしれませんが、その分居室や共有スペースにはじゅうぶんな広さがありますし、入居にかかる費用も高めではないことがほとんどです。医療機関との提携に力を入れている施設も当たり前のように見つかりますから、健康面で相談事がある場合でもおおいに期待を持てます。