広域公園の敷地内に移転したため、多様な施設がそばにあります
筑後船小屋駅は、昭和初期に開業した長い歴史を持つ駅。しかし長い間、「船小屋駅」の名称で知れ渡っていました。21世紀に入ってから新幹線の停車駅に選ばれたことで、この駅はすべてが変わりました。500メートル移転した上に、駅名も変更されることになったのです。現在の筑後船小屋駅は、筑後広域公園の敷地内にて設営されています。この公園は、筑後市とみやま市の境界線を越えて広がっており、スポーツ関連や文化関連をはじめさまざまな施設が建てられています。もちろん、何気ない散歩や休憩をする場所としてもうってつけです。また、天然記念物の指定を受けているクスノキ林で名高い中の島公園に近いこともセールスポイントでしょう。なおこの公園は、船小屋温泉や新船小屋温泉の中間に所在します。筑後船小屋駅と温泉の間には距離がありますから徒歩で行くことは推奨されませんが、入浴や飲泉に適した名湯を楽しめる場所であるは間違いありません。筑後船小屋駅は、国道209号線や96号線、それから県道721号線や724号線を使用しやすい場所にある駅です。バスについては、駅前には現在西鉄バスグループの路線が乗り入れています。筑後船小屋駅はもともと、鹿児島本線だけが停車する駅でした。この管内では、どちらの方面に向かう場合でも乗り換え場所まで多少距離が空いています。しかし久留米駅では久大本線に、大牟田駅では天神大牟田線に乗り換えできるため便利です。大牟田駅の隣にある荒尾駅は、熊本方面(同じ管内ですが)に向かいたいときの経由地となる地点です。九州新幹線に関しては、博多駅から鹿児島中央駅までの広範囲を、限られた時間で往復できる点が最大のメリットでしょう。筑後船小屋駅の利用率は、2011年までは非常に低調で、1日あたりの乗客数は例年数百人程度でした。しかし2012年になるとあっという間に1000人を超えており、新幹線の停車駅となったことの影響を如実に感じ取れます。筑後船小屋駅の周辺は、住宅の密集する地区があちこちに点在していますがそうではない土地もたくさんあります。高齢者にはなかなか理想的な土地柄ではありますが、介護施設の総数はまだ少数のようです。そこで、駅から何キロも離れたあたりまでくまなく探す姿勢を持つことが大事でしょう(うまくいけば、駅から2キロ圏内で入居するチャンスだってあるのですが)。バスやタクシー、マイカーなどを使うことで、アクセスについてはじゅうぶんに補えるでしょう。





