住宅型有料老人ホームやグループホームが安くて人気
約10年前まで、乗り換えが可能な駅として広く認知されていた小牧原駅。1991年に開業した桃花台新交通桃花台線には、まったく同じ名前の駅がありましたが、2006年に惜しまれつつ廃駅となりました。駅を出てあたりを見回すと、視界に入る風景のほとんどは、まばらに戸建て住宅などが並んでいる市街地です。もっとも、国道155号線の向こう側には巨大な工場や倉庫をはじめとした企業の所有地が広がっています。もともと車両通行がとても活発な地域であり、隣接する自治体にありとあらゆる物資を運ぶ流通の拠点という一面を持っている土地柄でした。ショッピングをたっぷりと楽しむときはタクシーやマイカーで多少遠出をすることが求められるものの、普段の買い物などは基本的に近所で間に合うようになっています。小牧原駅を出てバスを乗りたくなったときは、あおい交通が運営する路線バスを使うことになります。この路線は歴史がまだ短いですが、廃線となった桃花台線の代わりに整備されてきました。小牧原駅は、名鉄小牧線に所属しています。長い路線ではないものの、小牧市内のほか近接する犬山市や春日井市に行きたいときは役に立つ路線です。乗り換え場所は発着駅である上飯田駅と終着駅である犬山駅に限定されます。前者では名古屋市営地下鉄の上飯田線に、後者では犬山線および広見線への乗り継ぎを実現できます。小牧原駅の利用率は、21世紀に入ってからは不規則な上下を繰り返している印象です。もっとも、大幅なアップダウンが記録されているわけではなく、せいぜい数百人程度の推移にとどまっていますが。2000年代後半は、1日平均の乗降客数が2500人に満たなかった年が目立ったものの、2010年代に入ると3000人に近い記録を残す年が出てきています。小牧原駅の近辺は、車道に近い場所は多少の雑音を頻繁に耳にするものの、それ以外は特に高齢者の暮らしにとってマイナスとなるポイントはなさそうな土地です。介護施設が運営されている場所は、まだ少な目ですが、駅から近距離圏に中距離圏と、あちこちにまんべんなく誘致されている様子がうかがえます。駅から1~4キロ以内をじっくりと観察することが、最初にしたほうがいい作業でしょう。施設の区分については、グループホームと住宅型有料老人ホームの軒数が目立ちます。料金体系に関しては、月額使用料と入居一時金ともに安く、平均値を出すならどちらも推定で10万円台になることでしょう。



































