日高郡みなべ町は南高梅が有名な自然の美しい町

日高郡みなべ町は和歌山県中部の町で、海や山に囲まれています。
南部湾の沖合いにある「鹿島」は、鹿島大明神が鎮座するとされ、信仰の島として有名。
鹿島と田辺南部海岸は美しい景勝地です。
1889年市町村制の実施に伴い、南部村、高城村、岩代村、上南部村、清川村が成立。
1897年南部村が町制を施行して「南部町」に。
1954年 南部町と岩代村が合併し、同年高城村、上南部村、清川村も合併して南部川村となりました。
自然に恵まれた町で、熊野古道の一部である「千里の浜」は白砂清松の浜で、日本でも有数のアカウミガメの産卵地。
町の人口は1970年1万5,352人、1980年1万5,390人、1990年1万5,109人、2000年1万4,734人、2010年1万3,470人、2015年1万2,742人、2023年には1万1,988人と年々減少しています。
交通アクセスとしては、「きのくに線」の愛称を持つJR西日本の「紀勢本線」が岩代駅と南部駅から利用できます。
岩代駅は普通列車しか止まらない無人駅ですが、町の代表駅である南部駅には全ての普通列車だけでなく、特急の一部も発着。
紀勢本線は1時間に1本ほど運行されています。
ちなみに、みなべ町役場は南部駅が最寄りです。
町内には、近畿自動車道の紀勢線である「阪和自動車道」も走っており、みなべIC(インターチェンジ)から乗降可能。
国道42号や国道424号といった一般道も整備されています。
また、町の各エリアを「みなべコミバス」がフォロー中です。
みなべ町は全国的にも有名な「南高梅」発祥の地で、青梅と梅干しの生産量が日本一です。
梅は生産だけでなく加工、小売なども盛んで、梅関連の産業がみなべ町の基幹産業となっています。
また、町の木「ウバメガシ」を使って作る備長炭もみなべ町の主力商品で、生産量も全国で2位となっています。
町内の南部梅林は日本最大の梅林で、果実採取用の農林ですが、梅の里観梅協会が開花シーズンのみ一般公開しています。
2万本もの梅の花が見られる「岩代大梅林」や、眼下に千里の浜の海が広がる「千里梅林」などの梅林があり、「見応えがある」と好評のようです。
みなべ町は梅が有名ですが、近西国三十三番礼所である「千里観音 」や、南部峠の石仏、九十九王子、清川天宝神社、須賀神社等の観光スポットも点在。
紀州梅干館、紀州備長炭振興館、小目津浜公園、猪の山公園といった施設もあります。
さらには、鶴の湯温泉、紀州みなべ千里浜温泉、みなべ温泉などの温泉も楽しめる町です。
加えて、町内にはホームセンターやコンビニといった商業施設もありますし、サービス付き高齢者向け住宅や特別養護老人ホーム等のシニア向けの施設も徐々に増えています。
特にサービス付き高齢者向け住宅は歌や踊りの会、落語の会などイベントが充実。
花火大会など、外出イベントも楽しめるのでおすすめです。