東海道の情緒を色濃く残す静岡西部の要衝で今、有料老人ホームが増設中

静岡県の西側に属する掛川市。
東海道沿いの宿場町のひとつとして、江戸時代にはすでにかなりの発展ぶりを見せていました。
掛川城や御供五柱・熊野三山といった史跡や掛川花鳥園といったレジャー施設が多いことから、観光客が集う都市として有名です。
倉真温泉・倉真赤石温泉・法泉寺温泉のような温泉郷に恵まれている点もまた、観光産業の隆盛に寄与しています。
市全体でスローライフを標榜しており、市の中心部には数十年前と変わらないエネルギッシュな街並みを目にすることができます。
にぎやかさや利便性を求めたいときは、市の中心地区を目指すのが最善の策となるでしょう。
掛川市は、JRの東海道本線と東海道新幹線への乗降車を一度に実現できるという稀有なメリットを持つ都市です。
鉄道についてはJRのほかに天竜浜名湖線があり、しかも駅の数がかなり多いです。
高速道路についてもそれに負けないくらい便利で、東名高速道路と新東名高速道路どちらへの乗り入れも簡単に行えます。
そのほかの道路については、国道1号線が抜きん出て重要でしょう。
市内のバスは、遠鉄バス・秋葉バス・掛川バス・しずてつジャストラインと進出している運営元が多いかたわら、市当局が用意したコミュニティバスが年々愛用者を増やしています。
市内の人口は、「つい最近までは、増えてばかりだった」と書いてもかまわないでしょう。
2000年代半ばまでは、実に30年以上の長きにわたってほとんど変わらないペースで増加していたからです。
もっともこの10年間は、激しくはないものの確実な減少が続いています。
その変化は、2010年の時点ではまだ人口バランスに顕著な影響は及ぼしていませんでした(高齢化率が22.1%、少子化率が14.1%と発表されていますが、どちらも県全体のデータと比べて少し好ましい数値です)。
独創的な政策を打ち出していることで評価が高い掛川市のことですから、高齢者福祉の方面でもこれから斬新な政策が出されることを期待してよさそうです。
現在の市内の介護施設の様子を探ると、特別養護老人ホームや老人保健施設のような完全に行政によって運営される施設、あるいはグループホームのような民間の手に委ねられることも多い施設が多く目にとまります。
介護付き有料老人ホームのような、完全に民間の業者が手掛ける施設については、今まさに増えているところです。
まだ少数派とはいえ、その事実は建物や設備全体新しくて機能的であるというメリットを意味します。