多様性があるのが鶴橋駅周辺の特徴。介護施設の種類も千差万別

駅の誕生からすでに100年を迎えており、近畿日本鉄道とJR西日本、そして大阪市営地下鉄が交わる貴重な駅ですが、改札を出てからもストレスなく移動できます。バスの停留所は分かれて設置されているものの、大阪市営バスがすべての路線を運営しています。
近鉄大阪線については、すぐ隣の駅が発着駅である大阪上本町駅である点が、この駅の役割を増大させているといえます。大阪上本町駅と、近くにある布施駅や俊徳道駅を含めると、近鉄・JR・大阪市営地下鉄各社の路線を5種類以上利用できます。奈良線を含めると、大阪難波駅や近鉄日本橋駅も利用圏内に入ってきます。
JRについては大阪環状線の管轄となります。こちらを使っても天王寺駅や京橋駅などがあまり離れていない範囲にあるため、乗り継ぎできる路線には事欠きません。市内を快適に動けるコースをいくつも組み立てられるのです。地下鉄については千日前線が通っており、こちらについては難波駅・日本橋駅のほか桜川駅やすぐ隣の谷町九丁目駅がかなり使いやすい駅でしょう。
これだけ重要な駅である以上、利用者の規模は並外れています。全路線を総合すると、1日当たりの平均乗車数は2012年の時点で18万人を超えています。もっともこれでも利用率は下がっており、2000年代後半の調査時は、20万人を超えたこともあったほどです。
この駅は生野区にありますが、高齢化率が大阪府内でもずば抜けている部類に入ります。特別養護老人ホームや老人保健施設のような工程の介護施設は、慢性的に定員に達しており、入居希望者が直面する競争率は相当な厳しさに達しています。
民間の施設を積極的に使用することが推奨されていますが、鶴橋駅の近辺では、住宅型ないし介護付きの有料老人ホーム・高齢者住宅・サービス付き高齢者向け住宅・グループホーム……と、種類はかなりそろっています。お気に入りのタイプを見つけ出すことは難しくないでしょう。費用体系やアクセス、施設の大きさやサービスの内容など、着眼点は人それぞれのはずですが、どの観点で見ても、多様性があるのが鶴橋駅周辺の特徴です。施設の見学や比較をするのに向いている環境ですから、これを利用しないのはもったいないでしょう。