数・種類ともに住宅型有料老人ホームが充実したエリア

こうした運行内容でじゅうぶんなことからもわかるように、1日当たりの利用者は決して多いわけではありません。2012年の報告では、1500名を多少超えるくらいの乗降客数にとどまりました。混雑することはまずない駅ですが、開業してから100年近い歴史を持っており、由緒正しい駅という一面を持っています。
駅の象徴となっているのは、正面入り口にあるステンドグラスでしょうか。駅の高架化が行われた1970年に、取り外される予定があったものの、近隣の住民の反対で残されることになりました。周囲には昔ながらの住宅が広がり、この地域に愛着を持っている住民がたくさん残っているのです。この点は、高齢者の暮らしにとってはプラスでしょう。物静かな生活を続けていくのに適しています。
移動するときは、羽衣駅まで出てから南海本線に乗り換えることになりますが、実は南海本線の高石駅は歩いて10分くらいの場所にあります。どちらの駅からも、便利な堺駅にあまり時間をかけなくても到着できる点は、かなりのアドヴァンテージとなるでしょう。そして堺駅の少し向こうには、上町線などに乗り換えできる住吉大社駅があります。鉄道を使いたくない場合は、タクシーを呼び寄せることがいちばん無難な方法となりそうです。
高師浜駅の近隣では、住宅地が多いことから高齢化の進行を懸念する意見は、しばしば唱えられています。老人ホームや高齢者専用住宅の建造を希望する意見も、随時出されており、需要の高さに注目した業者が少しずつ施設のオープンに乗り出してきました。
駅からわりと離れた場所までターゲットに含めても、介護付き有料老人ホーム・高齢者住宅・ケアハウスはなかなか見当たりません。しかしそれ以外の施設はある程度の数が見つかるはずです。特に住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、数の多さや設備の新しさ、そして月額使用料の安さが見ものです。予算に限度がある家庭にも安心しておすすめできる金額になっているところが何軒もあります。資料を取り寄せるなどしてよく検討するとよいでしょう。