数十年前のにぎわいを、今も街の各地で確かめられます
津守駅が初めて登場したのは、今から10年以上前の大正初期のことでした。しかし当初は仮駅という立場にとどまっており、正式な駅として昇格を果たしたのは数年経過してからです。大阪市西成区は大正から昭和にかけてたくさんの工場がつくられた地区です。そのため「労務者の町」というイメージが根強く残っていますが、津守駅の周囲も例外ではありません。駅のすぐそばでは大日本紡績の工場が操業していました。現在はその跡地を、公園および高校の敷地として活用しています。現在は、労働者が立ち寄る商店などがだいぶ減っていますが、まだ駅の近くには津守商店街が残っており、昔の面影を現在に伝えています。この商店街を抜けると、やがて鶴見橋商店街にアクセスできます。津守駅は、阪神高速15号線のそばに建てられている駅で、中への出入りも簡単に行えます。しばらく東へ進むと、阪神高速1号線が視界に入ります。駅の最寄りのバス乗り場で待っていると、市営のコミュニティバスがやがてやってきます。津守駅は、南海汐見橋線の管内にある駅です。2区間離れた岸里玉出駅は、高野線への連絡口として重要な駅に当たり、南海本線への経由地点でもあります。反対方向では、2区間離れた芦原町駅と、その向こうに所在する汐見橋駅が乗り換え地点となっています。前者ではJRの大阪環状線に、後者では阪神なんば線や大阪市営地下鉄の千日前線への乗り換えを実現できます。津守駅の利用率は、昭和の時代と比べると格段に低下しています。今世紀に入ってからの1日当たりの乗降客数は、1000人を上回ったことが一度もありません。おまけに、過去15年間はゆっくりとした減少傾向にあります。2004年は800人以下となり、その2年後に700人以下に落ちました。過去10年間はときどき600人を切っていますが、やや落ち着いてきたのか横ばい気味になりつつあります。津守駅の近所で介護施設に入居したいなら、最初のうちは駅から2キロ以内をくまなく調べ上げることが大事です。チャンスが多いとは書けませんが、駅から歩いて10分くらいの場所に立地している事例だってありますし、最初からあきらめてしまう理由はまったくありません。施設の区分に関しては、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などに出会えるチャンスがあるでしょう。入居料金については特に決まった傾向などは見られません(したがって、低価格の施設に遭遇することもありえます)。
































