高齢者数の多いエリアで、多彩な種類の老人ホームが存在

駅の目の前にあるわけではないものの、少し歩いたところに大阪市営バスの停留所があり、布施駅やあべの橋方面におおぜいの乗客を運んでくれます。大阪市営地下鉄の今里駅とは特に近いわけではありませんが、利用しようと思えば相互乗り入れもじゅうぶんに可能です。地下鉄との乗り換えを狙うなら、千日前線の新深江駅のほうが近い場所にあります。合わせて使うことで、移動のルートを広く保てるでしょう。
この駅は大阪線の駅として知られていますが、この路線で移動するなら近くにある大阪上本町駅で降りると、近鉄難波線や市営地下鉄の谷町線・千日前線の乗り移れるため、いちばん便利でしょうか。
その手前にある、鶴橋駅で降りても大阪環状線と千日前線に乗換えが可能です。なお反対の方角に向かうと、隣の布施駅で奈良線に、その隣の俊徳道駅でおおさか東線に乗り換えできます。これほど便利な駅ですが、利用率については下がり気味です。1日平均の乗降客数は、2005年に12000人台でしたが、2010年の調査ではそれより2000人以上減少しています。
この駅があるのは大阪市生野区ですが、この区域は市内でも特に高齢化の進行が際立っているエリアです。高齢者向けの福祉や生活を優遇するサービスは、周囲の自治体に負けないペースで取り入れているのですが、施設に入居して介護を受ける必要がある高齢者については、なかなか受け入れがかんばしくありません。定員に達している公的な介護施設も少なくないため、抜本的な政策の見直しをはかる必要があるでしょう。
もっとも認知症の場合なら、グループホームに受け入れをお願いするという手段もあります。総じて費用面やサービスの内容面で、高齢者世帯から歓迎されることが多く、認知症がスタートした場合は一度は検討することをおすすめしたいくらいです(もちろん、条件はつきものですし入れない可能性もありますが)。
今里駅の周辺には、それ以外の老人ホームはけっこう種類が多彩です。民間の有料老人ホームからさまざまな高齢者専用住宅など、どの種類を探しても見つかる点はなかなか貴重なメリットではないでしょうか。方角や費用、敷地の広さなどの条件も多彩のようですから、必ず見学を繰り返して決めることがおすすめです。「百聞は一見にしかず」という格言は、この地域の施設探しではとても有意義です。