駅自体の歴史は古く、近辺には10万円強で利用可能な介護施設も多数

駅の周辺には、中小企業が所有する工場や作業場などが集中するエリアで、この一帯で働く勤労者の暮らしを支える商業施設があちこちにみられます。タクシーやバスを待つための場所が不充分だといわれることがたまにあるようですが、全然乗車できないわけではありません。それにバスについては、駅から数分歩いたところに停留所があり、市営バスや近鉄バスがきちんと乗り入れています。また、おおさか東線の新加美駅がすぐそばにあるため、乗り換えも決して不可能ではありません。
もっともおおさか東線については、ひとつ隣の久保寺駅で乗り換える利用者が大半を占めています。その先に行くとすぐに柏原駅(道明寺線・大阪線と接続)が見えてきます。逆の方向に行くと、天王寺駅から難波駅まで、数々の路線と接続する駅がいくつも待ち構えており、乗り換えで困ることはまずないでしょう。
この駅の利用者は長年減少を続けています。2008年は、近くの新加美駅が開業したばかりでしたが、その影響もあって1日ごとの乗車人数が10000名を切りました。2012年には9200名を割っており、これからも少しずつ減少の一途をたどっていくものとみなす意見が多いです。
平野区は、大阪全体で見ても高齢化率がかなりの速度で進んでいます。高齢者福祉のニーズは一貫して高く、特別養護老人ホームや老人保健施設などはすぐに定員に達してしまう傾向があります。施設への入居を望む世帯では、これらの施設を希望する声が絶えませんが、チャンスは非常に少ないため、他の施設に入居しながらじっと好機を待つような戦略を持つことも大切でしょう。
加美駅の周囲で、費用がかかりにくい老人ホーム・高齢者専用住宅を探そうとすると、高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅が中心を占めることになります。月額使用料が10万円強くらいに落ち着く施設がいくつもありますから、このエリアに住んでいる場合は特に推薦したいところです。このほか、グループホームも最近は存在感を増しています。こちらもコストがかかりにくいところが多いですから、認知症と診断されている場合は入居を検討するのも悪くありません。