宿場町、城下町、陣屋町が繁栄した、歴史の豊かな都市です

奈良県の北東部に位置する、宇陀市。
奈良市や桜井市をはじめ多くの町や村と隣接しています。
東側に延びる三重県との境界線を挟んで向かい合っているのは、名張市です。
2006年に、宇陀郡に属していた旧菟田野町・旧大宇陀町・旧榛原町・旧室生村が合併して発足しました。
四方を山林地帯に囲まれた盆地を中心に発展してきた都市で、人口が密集しているのは主に市内の南西部です。
昔から、林業と農業が地域の基幹産業でした。
現在もこれらの産業はまだ有力です。
宇陀市は、1,000年以上前から史書に記載されてきました。
宿場町や城下町が設置されて栄えた歴史を持っているため、史跡は大量に残されています。
寺社仏閣は特に多いです。
室生寺は、国宝に指定されている五重塔があることで名高い寺院。
境内に生えているシャクナゲも、見どころのひとつです。
宇太水分神社や阿紀神社は、知名度の高い神社の代表例でしょう。
宇太水分神社には、国宝に指定されている本殿が見もの。
阿紀神社は、能楽が上演される舞台が設けられていることで有名です。
松山地区は、陣屋町の街並みが保存されている地区です。
保存されている建物は、20世紀に入ってから建てられたものもあれば、数世紀前に建てられたものもあってさまざま。
ご訪問いただくと、飽きることなくご見学を続けることができる場所です。
宇陀市は桜の名所が多い都市でもあります。
吉野川の堤防近くに寄っていただくと、100本前後の桜並木が設けられている一帯が見えてきます。
お花見の期間中は、夜に照明が施されるため夜桜見物が可能です。
宇陀市で列車を用いた遠出をお考えになるときは、近鉄大阪線をご利用できます。
路線バスに関しては、奈良交通のサービスと市営のコミュニティバスをご利用可能。
幹線道路については、国道165号線や166号線、369号線や370号線あたりがお乗り入れしやすい車道です。
宇陀市の人口は、昭和末期から平成初期にかけて、微増を続けていました。
今世紀に入ると減少に転じており、2023年には2万7,941人となっています。
高齢化率については同年に43.1%というデータが発表されました。
持病等のご相談に関しては、宇陀市立病院でかなりの科目に対応しているためおすすめです。