広大なスペースを活用したレジャー施設があり、高齢者もいきいき暮らせる

島原半島の中核をなす自治体といえば、島原市がすぐに浮かんできます。
有明海をはじめ海の雄大さがまず印象的ですが、雲仙岳のようなダイナミックな山々に接している点も大きな特徴です。
「島原半島ジオパーク」のように広大なスペースを活用したレジャー施設があるため、何歳になってもこういった自然環境を満喫することが可能です(特に、温泉がある点は高齢者の間でしばしば好評を集めています)。
島津藩の城下町として繁栄した土地のため、島原城や武家屋敷街のような歴史的な観光名所を楽しむことも簡単です。
島原市の鉄道といえば、なんといっても地名を冠した島原鉄道の出番です。
現在は市内に8つの駅が存在し、毎日、大勢の利用客を輸送しています。
高速道路を利用したいときは、長崎自動車道の諫早インターチェンジが最短距離で行ける出入り口となります。
幹線道路は特に多いというわけではありませんが、国道57号線や251号線ほか数本がさかんに使用されています。
バスに関しては、島鉄バスに乗車すれば大部分の範囲をカバーできます(この会社は、高速バスも運行しており福岡市まで3時間前後で運んでくれます)。
そして島原市の交通を語る際はフェリーを無視するわけにはいかないでしょう。
島原港から県外の熊本港や三池港まで、数十分程度しかかからない点はかなり便利です。
市内の人口は1980年前後にピークを迎えました。
それからすでに30年以上が経っていますが、一貫して減少が続いていることは間違いありません。
2023年には人口4万3,169人、高齢化率36.1%となっています。
全国平均値をかなり上回っています。
子育て環境をこのまま向上させて税収を確保することで、ますます高まっていく高齢者向けの福祉事業を強化する土台になる可能性が上がるでしょう。
市内の老人ホーム・高齢者専用住宅の実情についてです。
ケアサービスの需要はすでにかなりの高さに達しているものの、療養病床や老人保健施設のような公営の施設は残念ながら欠乏しています。
民間の施設は多いとはいえないものの、急ピッチで建設が繰り返されていますが。
もっとも最近目立つのはグループホームとサービス付き高齢者向け住宅でしょう。
いずれにしても、このエリアでは「コストが相当に安い施設」がけっこう目につきます。
しかも駅から近い場所でも安めの施設があっさりと見つかる可能性があります。
このようなめったにないメリットはぜひ活用したいものです。