震災から、駅も周囲も徐々に立ち直りつつあります

石巻駅の南側は、市役所などをはじめ行政機関や学校などが数多く集まっています。大手の商業施設の支店などは北側に多い印象ですが、南側には昔から残る商店街があるため買い物などはどちらでも便利です。
また幹線道路については南側に多く、国道398号線をはじめ県道7号線・192号線・240号線などが利用しやすいでしょう。バスに関しては、県内で高いシェアを握っているミヤコーバスが路線の大半を管轄していますが、宮城交通や京王電鉄バスが手がける路線も部分的に存在します。また石巻市では、稲井地区オリジナルの乗り合いタクシーがあることで有名ですが、このタクシーの乗り場も設置されています。
石巻駅は、JRの石巻線と仙石船が交差する駅です。石巻線については、乗り換え場所は2ヶ所です。小牛田駅では東北本線と陸羽東線に、前谷地駅では気仙沼線に乗り換えできます。仙石船については、石巻駅は終着駅という立場にありますが、乗り換え場所は発着駅側に偏っています。もっとも快速列車を使えば途中の旅程はかなり短縮できるでしょう。時間はある程度かかりますが仙台駅まで行けば新幹線と在来線が合わせて10本近く使えるようになります。
石巻駅の利用率は長い間低下していましたが、震災の影響でさらに低下したと考えられています。1日平均の乗客数は、震災後はそれまでの半分近くに落ち込んでいます。この数年は、市全体でひたすら復興を優先させてきたため、今後は低下に歯止めがかかるだろうという期待を込めた意見が増えてきました。
石巻駅の周辺については、介護施設のタイプに偏りが生じているという指摘があります。確かに介護付き有料老人ホームなどはまだ少ないという印象があることは否定できません。しかしグループホームやサービス付き高齢者向け住宅などであれば、発見はそれほど難しいことではありません。これらの施設は平均して入居料金が少な目で、庶民でも入りやすいというイメージが強いです。