山田八景はいずれも、心が洗われる景色ばかりです

岩手県の中東端に位置する、山田町。
北側から西側にかけて宮古市に、南側から西側にかけて上閉伊郡の大槌町に挟まれています。
東端は、太平洋に面した海岸線です。
船越半島の西側は山田湾となっており、湾岸地域に市街地が形成されてきました。
山田湾に浮かぶオランダ島は、無人島ですが海水浴場として開放されています。
夏休みの時期にさしかかると、連絡船の運航が岩手県北自動車の手で実施されます。
山田町は三陸復興国立公園の中に位置する自治体のため、眺望の良い場所に事欠きません。
その中から厳選された8ヵ所については、山田八景と呼ばれて長い間尊ばれてきました。
山田湾を筆頭に、タブの大島・明神崎・大釜崎・赤平金剛・四十八坂・間根川源流・関口不動尊渓流と、沿岸部から内陸部まで村内各地に点在しています。
山田湾の沿岸部に鎮座する山田八幡宮は、例大祭が勇壮なことで名高いです。
この祭事の期間中は大型の神輿が町内を練り歩きます。
それからこの神社は、源義経が北を目指す途中で立ち寄った際に託したと伝えられる観音像が安置されていることで有名です。
山田町では平成初期に、鯨と海の科学館が開設されました。
この施設は、マッコウクジラの骨格の標本など海洋動物を本格的に学んでいただける展示品をたくさん管理していることで話題を集めてきました。
東日本大震災の際に甚大な被害を受けたため休止していましたが、2017年の夏から再びご見学可能となっています。
山田町にはJRの山田線の駅が4ヵ所あります。
震災が発生してから現在まで営業を見合わせているため、村民は車両による移動に依存してきました。
路線バスについては、岩手県北バスの路線をご利用できます。
幹線道路に関しては、三陸自動車道や国道45号線がお乗り入れしやすくて便利です。
45号線に所在する道の駅やまだは、高速バスなどの発着が盛んなため長距離の移動の際は頼りになります。
そのほか、県道41号線・147号線・290号線が村民の間でよく使われている車道でしょう。
山田町の人口は、昭和末期にピークを迎えたことがたくさんの資料から明らかにされています。
その後は減少しており、2023年の段階で1万4,486人という集計結果が発表されています。
高齢化率に関しては同年に、40.4%というデータが公開されました。