夕張市は歴史や自然にまつわるスポット多数。温泉や病院もある

夕張市は、北海道の中央部のやや西側に位置している町。
市のほとんどのエリアを山間地が占めており、市南西部の谷間に沿って市街地が形成されています。
北海道の地名の多くがアイヌ語を発祥としているように、「夕張」という地名もアイヌ語で「鉱泉の湧き出るところ」という意味の「ユーパロ」が由来だそうです。
夕張メロンの産地として全国的に知られる街ですが、2006年に深刻な財政難で財政破綻した街としても有名です。
人口が著しい減少傾向に向かっており、2023年の人口は6,729人となっています。
しかし、現在は観光などのさまざまな取り組みが活発化していますし、市の中心部に人口を集中させ、行政業務の効率化を図る取り組みも行われています。
これから全国的に広がる本格的な人口減少社会に向けたモデルとしても、注目される街です。
夕張市は昔から、夕張炭鉱の中心地として栄えた街で、今なお、その当時を偲ぶ遺産が、登録有形文化財や近代化産業遺産群として残されています。
加えて、天然記念物に指定されている「夕張岳の高山植物群および蛇紋岩メランジュ帯」や、日本の地質百選にも選出された「夕張の石炭大露頭」など、貴重な観光資源を擁します。
さらには、夕張温泉「ユーパロの湯」や、レースイの湯、天然温泉「夫婦善哉」といった温泉施設もありますし、市の中央部にある人工湖「シューパロ湖」は、市内を流れる夕張川沿いに整備された「滝の上公園」とともに、紅葉の名所になっています。
交通機関としては、JR石勝線と、その支線である夕張支線が走行。
石勝線と夕張支線で合わせて7駅が設置されており、主要駅は夕張駅です。
夕鉄バスと北海道中央バスが路線バスを運行していますし、市南部を横断する道東自動車道が夕張ICから利用できます。
商業施設は市南西部の市街地に集中。
スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアやホームセンターなどがあり、「道の駅夕張メロード」は農産物直売所や売店、テイクアウトコーナー等が揃っています。
また、夕張医療センター(旧夕張市立総合病院)を筆頭に、歯科や内科、外科、眼科、皮膚科などの医院が比較的多いですし、保健福祉センター内の図書コーナーや、ゆうばり文化スポーツセンターやサングリンスポーツヴィレッジなど、公共施設の充実度が高いのも特徴です。
近年、ケアハウスやグループホームといったシニア向けの住まいも市内に誕生。
ケアハウスは全室個室で、ミニキッチンや収納設備、電動リクライニングベッドなども設置されています。
季節の素材を生かした美味しい料理を味わうこともでき、さしずめ食事付マンションといった趣です。
一方、夕張川に近く、自然豊かなロケーションのグループホームも出来ました。
家庭的で落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと暮らすことができるでしょう。