JR函館駅から1キロの場所に、住みやすい空間が残っていました

全体的には、周辺の住宅地にナチュラルに溶け込んでいるエリアです。そんな中でいちばん目立つのは、「はこだて自由市場」の存在ではないでしょうか。鮮魚や青果を中心に、市民の毎日の献立を構成する新鮮な飲食品が毎日所狭しと並べられます。いつまでも食べる楽しみをキープするためには、この上なく心強い見方となってくれるでしょう。
外出したいときは、もちろん路面電車を使うことがおすすめです。立ち寄る確率が最高になるのは、2区間(1キロ未満)しか離れていない函館駅前停留場のはずです。名前からもわかりますが、JRの函館本線の函館駅と隣接しているからです。どこへ行きたい場合でもとにかく、遠出するときはまずこの駅を基点にルートを考えると時間がかからないでしょう。
この市電には、それ以外に乗り換えができる停留場は残念ながら現在はありません。しかし、中央病院前停留場や市役所前停留場のように、何歳になっても用件が発生する場所にストレートで行けるような配置がなされています。市民会館前停留場や五稜郭公園前停留場なども、高齢者がいくつになっても楽しめる場所があるため、利用する頻度は高いものになる可能性が高そうです。
市電以外の方法で出かけたいときは、函館バスの新川町停留所が停留場の至近距離に設営されています。タクシーや自家用車に頼る場合なら、北海道道83号線などの幹線道路を、出発の際の通過点にするとよいでしょう。
新川町停留場の周辺は、介護施設がたくさんつくられているとはいえません。施設数の少なさを欠点とみなす意見はありますが、幸いなことにそれ以外には目立つ欠点はないでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅を中心に、グループホームや介護付き有料老人ホームなどが、やる気のあるスタッフを集めて毎日サービスに精を出しています。そのサービス精神がよく表れているのは料金設定かもしれません。高めになる場合でも、月額使用料と入居一時金を合算して30万円以内にすっぽりと収まる傾向が強まっているのです。
函館駅という全国に知られた大型の駅に非常に近いエリアでありながら、ここまでの安さで入れる点はきわめて貴重でしょう。個室の広さや日当たりのよさといった美点も、料金に負けないくらい人気を呼んでいます。