日本一のブランド感を持つ都市の中心エリアに集まる優秀な施設

駅の周囲は、20世紀中は一貫してさまざまな産業やサービスの中心地として機能してきました。前世紀の末期に近づくと、少しずつドーナツ化が進んでいましたが、およそ20年前から区画整理事業や再開発計画が進められるようになり、次々に新しい建物がつくられています。
函館駅の目の前には巨大な交差点がありますが、ここには国道が実に4本通っており(5号線・278号線・279号線・338号線)、カーライフを評価するとなればとても高い点数が期待されます。
道路事情が素晴らしいことから駅前のバスターミナルも非常に巨大化しています。現在は14の乗り場に集約されていますが、30を超える路線が運行されているといわれています。その大半は函館バスの手によるものです。
函館駅は現在、JRの函館本線が乗り入れる駅です。函館本線側で乗車する場合、近接する五稜郭駅にて江差線に乗り換えられます(直通運転も実施中です)。また、支線への乗り換えができる駅が数ヶ所設置されています。七飯駅では藤城線に、森駅では砂原線に乗り換え可能です。その間にある大沼駅では藤城線と砂原線両方への乗り継ぎができます。そして、函館駅の目前には路面電車(函館市電)の停留場があります。この函館駅前停留場は、その市電の本線と湯の川線両方を手早く利用できるというメリットがあります。
函館駅の利用率は、しばらく前からあまり変動していません。過去10年間は一貫して1日あたりの乗客数が3000人台を記録しています。ただし少しずつ減っていることは否めません。
函館駅の周辺ではどんどん新しい建物が出現しています。その影響が直に出ているとはいえませんが、これだけ巨大な駅の周辺にしては珍しく、駅から1キロ前後の位置で数軒介護施設が開業しています。
とはいえ、駅から5~6キロ圏内で探したほうがおそらく後悔しないでしょう。何キロか離れたところにある施設には、独特の持ち味があるからです(駅にとても近い施設にも、当然飛び抜けた個性がありますが)。費用面の違いのほか、受けられるサービスや建物・部屋の違いにまでよく目を配りながら見学に出向くことがおすすめです。