駅の北にある橋を超えると、中心市街地に入れます
越美山地や伊吹山地など、山林に囲まれた盆地の中につくられてきた揖斐郡揖斐川町。鉄道はごく少数しか開通していませんが、揖斐駅は目下、町内で最大の需要を持つ駅と目されています。今から10年前までは、名鉄揖斐線が運営されていたため事情が異なりましたが、現在は街の表玄関という役割を果たしているのはこの揖斐駅になりました。町役場などが立地する町内の中心市街地は、駅からしばらく北上しないと見えてきません。駅の周囲ではどちらかといえば西側のほうが、民家が建ち並ぶ区画が多いイメージです。揖斐駅は国道417号線に非常に近い位置に所在する駅。県道の中では261号線や273号線と近接しています。駅前にはバスのロータリーが設けられていますが、現在は民間の事業者が運行する路線は存在しません。路線バスの担い手となっているのは町営のコミュニティバスだけとなりました。揖斐駅は、養老鉄道の養老線の管内で終着駅という立場にあります。乗り換えができる駅は管内では2ヶ所しかありません。15キロ近く離れた大垣駅まで行くと、JRの東海道本線と樽見鉄道の樽見線への乗り継ぎが可能になります。発着駅である桑名駅とは60キロ近い距離があります。しかし桑名駅は3種類の鉄道への乗り換えができる貴重な駅であることは間違いありません。桑名駅は、JRの関西本線・近鉄の名古屋線・三岐鉄道の北勢線と接続しています。揖斐駅の利用率は、管内で比較するなら高い水準にあります。しかしかなり昔から低下が続いています。1日あたりの乗降客数を計算すると、2000人を割り込んで久しいことがわかります。近鉄に所属する路線だった時代が終わるまでは、1800人を超えていた模様ですが、2010年代に入ると1600人を切るようになりました。揖斐駅を起点として介護施設を探すときは、駅から2キロくらいの範囲をまずじっくりと探すことが大事でしょう。ものすごく駅から近い施設に入居できるチャンスはめったにやってこないのですが、ゆっくり歩いても20分くらいでアクセスできる施設であれば、発見できる機会があります。その次は、4~5キロくらい離れたところまで距離を伸ばしてみることです。そして余裕があるなら、駅から10キロ以上離れた遠隔地に建てられた施設も、1回くらいはチェックを試みるに越したことはありません。民間の施設の区分については、グループホームがいちばん多いでしょう。その次に成長が目覚ましいのはおそらく住宅型有料老人ホームでしょうか。

















