駅もその周囲の住宅地も、できたてほやほやです
鹿児島本線は、21世紀に入ってもなお新しい駅の開業が続いている路線です。2009年に発足したばかりのししぶ駅はその典型といえる存在です。かつて存在した集落の名前にちなんで命名されていますが、全国的に見ても珍しいひらがなの名前であっという間に親しまれる駅になりました。ししぶ駅はもともと、周辺エリアの区画整理事業の一環で建造が決められたという経緯を持っています。したがって、駅の周りは開発がまだ続いており、ひと昔前と比べて格段に洗練されています。もっとも基本的には宅地開発が計画の中心のため、騒音などとはあまり縁がないのが特徴的です。高齢者にとっては、簡単になじめる可能性が高い土地柄と考えられます。ししぶ駅は、国道3号線・495号線に近い位置にある駅です。今のところバスの乗り入れは行われていませんが、タクシーやマイカーに頼った移動をする際に不便な思いをすることはほとんどない模様です。ししぶ駅は、鹿児島本線の中で見ると中間地点に近い位置に所在しています。隣駅には古賀駅がありますが、この駅は快速・準快速列車が停車するため急ぎの用件があるときはいったん降りて乗り換えを行うことがおすすめです。よその路線と接続している駅は近隣で探すなら、4区間離れた香椎駅から先に注目するとよいでしょう。香椎駅では香椎線に乗り換えできますが、その隣にある千早駅では西日本鉄道の貝塚線への乗り継ぎを実行できます。この千早駅から3区間先へ行くと博多駅が登場します。博多駅では博多南線のほか、山陽新幹線や九州新幹線に乗り移るチャンスがあります。それから、福岡市営地下鉄の空港線があることもポイントでしょう。ししぶ駅の利用率は高い水準ではありません。しかし開業からしばらくの間は順調に上昇していました。1日平均の乗降客数は、開業から3年ごに1.5倍くらいの増加を見せたほどです。ししぶ駅の近くで介護施設に入居したいなら、まずは駅から1~3キロ離れた範囲をくまなくチェックするようにすることが、模範的な探し方となります。公営の施設から民営の施設まで、軒数だけで見るならわりと多いほうかもしれません。とはいえ特別養護老人ホームのような公営の施設は人気が高すぎるため、簡単には入れませんが。種別で見るなら、圧倒的に多いのはグループホームで、その次は住宅型有料老人ホームでしょう。料金体系は千差万別なのですが、高額な施設は少数派ですから格安の施設は探しやすい状況です。

















